
ダイサギ[2021年01月21日(Thu)]
椎名崎の水路で堆積した汚泥などの浚渫作業の脇にダイサギが1羽とまっていまし
た。あたかもその作業を監督しているように。近づく前には水路に降りて作業を眺め
ていました。スコップですくうときにドジョウなどが飛び出してくるのを狙っていた
のかもしれません。それにしても作業をしている人は無害で、脇から近づいてくる人
物は危険かもしれないという野生の判断力には感心しました。ダイサギは白いサギの
仲間では一番大きく関東地方でも繁殖していますが、大部分は南に去っていくそうで
す。しかし、冬の間にもダイサギを見ることもあります。最近では、ダイサギには亜
種ダイダイサギと亜種チュウダイサギがあり、夏場いるのはチュウダイサギで、冬に
いるのは北の繁殖地から越冬のためわたってきたダイダイサギだという説明を聞いた
ことがあります。このほかにもダイサギの属についていろいろ議論があるそうです。
何か分類上難しい野鳥のようです。番外ですが、この用水路の名前は草刈堰用水。
1620年代の開削で、千葉市内ではもっとも古い用水路のひとつです。田んぼの水を井
戸水に切り替えたため使われなくなり、人々の記憶や記録からも消えていきつつあり
ます。