スイカズラ[2020年05月20日(Wed)]
おゆみの道の泉橋下あたり泉谷小学校の斜面近くでスイカズラが咲いています。一見
株立ちの木のように見えますが、サルスベリに覆い被さっているツル性の常緑樹で
す。日本を含む東アジアに広く分布していますが、冬期でも葉が落ちないので庭園樹
木としても利用されているようです。ここにあるものは計画的に植栽されたものと思
えませんので、誰かがゲリラ植栽したか、小鳥が運んだものが定着したものと思われ
ます。スイカズラは「酔―葛」と勝手に思いこんでいましたが、「吸いー葛」だそう
です。この花は最初真っ白ですが、やがて黄色になります。酒を飲んで黄色くなるの
はアル中末期で黄疸症状が出たのかと思っていたのですが、この花の根元には甘い蜜
が分泌されていますので、花の根元をちぎって道を吸うから「吸いー葛」だそうで
す。スイカズラの葉・茎・花は解毒・利尿作用があり漢方や民間療法の薬として利用
されていますが、よい香りがあるので、香水やアロマの原料としても利用されている
そうです。しかし、句集を眺めていたら、こんな句がありました。「すいかずら た
まの揚羽の ながくゐず(中村汀女)」何故でしょう。