ヤマボウシ[2026年05月16日(Sat)]
泉谷公園の水路わきでヤマボウシが咲いています。ヤマボウシは比較的高木になり、
花が上向きに咲きますので花の観察がむつかしいことが多いのですが、この場所では
目の高さでじっくり観察できます。近縁のハナミズキとよく混同されます。いずれも
白い花のように見える部分は実際には「総苞片(そうほうへん)」という葉の変形で
す。見分けやすい違いは花の咲く時期と形にあります。ヤマボウシは葉が十分に開い
たあと、初夏に咲き、総苞片の先がとがっています。一方、ハナミズキは春、葉が出
る前後に咲き、総苞片の先が少しくぼむのが特徴です。果実も対照的です。ヤマボウ
シは多数の実が集まって赤い球状になり、表面がでこぼこして熟します。甘みがあ
り、食べられることでも知られています。これに対し、ハナミズキの実は細長い赤い
実が房状につき、秋には野鳥の餌になりますが、人が食べるには適しません。街路樹
としてはハナミズキ、自然味のある庭木としてはヤマボウシがよく利用されていま
す。
葉の上に白い花が浮かぶように見えるヤマボウシはなかなか風情があります。秋の実
や紅葉まで楽しめるので、季節ごとの表情の違いも面白い樹木です。



