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ヤマボウシ[2026年05月16日(Sat)]
ヤマボウシ260506泉谷 (1).JPGヤマボウシ260506泉谷 (3).JPG
泉谷公園の水路わきでヤマボウシが咲いています。ヤマボウシは比較的高木になり、 花が上向きに咲きますので花の観察がむつかしいことが多いのですが、この場所では 目の高さでじっくり観察できます。近縁のハナミズキとよく混同されます。いずれも 白い花のように見える部分は実際には「総苞片(そうほうへん)」という葉の変形で す。見分けやすい違いは花の咲く時期と形にあります。ヤマボウシは葉が十分に開い たあと、初夏に咲き、総苞片の先がとがっています。一方、ハナミズキは春、葉が出 る前後に咲き、総苞片の先が少しくぼむのが特徴です。果実も対照的です。ヤマボウ シは多数の実が集まって赤い球状になり、表面がでこぼこして熟します。甘みがあ り、食べられることでも知られています。これに対し、ハナミズキの実は細長い赤い 実が房状につき、秋には野鳥の餌になりますが、人が食べるには適しません。街路樹 としてはハナミズキ、自然味のある庭木としてはヤマボウシがよく利用されていま す。 葉の上に白い花が浮かぶように見えるヤマボウシはなかなか風情があります。秋の実 や紅葉まで楽しめるので、季節ごとの表情の違いも面白い樹木です。
イロハモミジの発芽[2026年05月15日(Fri)]
モミジ発芽260512泉谷中 (1).JPGモミジ発芽260512泉谷中 (2).JPG
泉谷中学校のおゆみの道側の法面です。おびただしい数のモミジが発芽しています。 樹木は総じてたくさんの種子をつくるのですが、そのどれもが成木になることを期待 しているのではなさそうです。樹木の種子の発芽率は種類によってかなり異なりま す。その背景には、樹木はそれぞれ異なる生存戦略をとっていることがあります。 「できるだけ早く大量に発芽して一気に定着する」タイプは、発芽率が高く寿命の短 い種子を作ります。逆に、「全部が一度に芽を出さない」ことにも意味を持たせる戦 略もあります。もし一斉発芽した年に干ばつや食害が起きれば全滅しかねません。そ こで一部の種子は翌年以降まで休眠し、危険を分散させます。これは「賭けの分散」 と呼ばれる生態戦略のようです。さてこの場所のモミジですが、近くに成熟木があ り、翼のある種子(翼果)が風で運ばれ、法面の裸地にうまく集積したのだと思われ ます。モミジは「全部が育つ」ことを前提にはしていません。むしろ、膨大な数をば らまき、その中のごく少数だけが生き残ればよい、という典型的な“多数散布型”の 戦略をとっています。人間から見ると無駄に思えるほどですが、長い時間尺度ではそ れが最も確実な方法なのでしょう。
キショウブ[2026年05月13日(Wed)]
キショウブ260512泉谷 (1).JPGキショウブ260512泉谷 (2).JPG
泉谷公園菖蒲田わきでキショウブが花盛りです。本家菖蒲田は見る影もありません が、こちらは年々株が大きくなってきています。ヨーロッパ原産の多年草で、明治時 代に観賞用として日本へ導入されました。水辺に鮮やかな黄色の花を咲かせるため、 公園の池や川辺でもよく見かけます。丈夫で繁殖力が非常に強く、地下茎を伸ばして 群生します。美しい花を楽しめる一方、野外では在来植物を押しのけて広がることが あり、現在では「要注意外来生物」にも挙げられています。特に湿地や水路では大群 落をつくり、生態系への影響が問題視されています。そのため各地で除去活動も行わ れています。明治期に入ってきたキショウブが時代劇テレビに映っていたと問題にす るもむきもあります。時代考証好きの間では、「彼岸花が戦国時代に咲いている」 「ソメイヨシノが江戸初期に満開」といった植物ネタは、かなり定番の“ツッコミど ころ”だそうです。ヒガンバナが有史以前の渡来ですから戦後期時代にあっても不思 議ではありませんが、今観光地でみるような群落は、大掛かりな人為の結果ですの で、そうした風景は戦国時代にはなかったということです。
ガマズミ[2026年05月11日(Mon)]
ガマズミ260507泉谷 (1).JPGガマズミ260507泉谷 (2).JPG
泉谷公園菖蒲田わきでガマズミが咲いています。この花は大百池公園Mr.Max側遊歩道 脇でも見られます。ガマズミは山野の林縁や雑木林に多く見られるレンプクソウ科の 落葉低木です。春から初夏にかけて、小さな白い花を房状に咲かせ、花には独特の香 りがあります。秋になると直径5〜8mmほどの赤い実をたくさんつけ、紅葉も美しいた め、観賞用として庭木にも利用されます。実は酸味が強いものの食べることができ、 果実酒やジャムに使われることもあります。野鳥との関わりも深く、冬にかけて残る 赤い実は、ヒヨドリやツグミ類などの貴重な食料になります。そのため、ガマズミの ある雑木林では秋から冬にかけて鳥の姿が目立ちます。名前の由来には諸説あります が、「神つ実(かみつみ)」が転じたという説がよく知られています。
仲良く水浴び[2026年05月09日(Sat)]
ハト水浴び260506大百池 (2).JPGハト水浴び260506大百池 (3).JPG
大百池脇の水たまりでキジバトとドバトが仲良く?水浴びをしていました。同じハト の仲間ですが、普段一緒にいることはみたことありません。野鳥の水浴びは、羽を清 潔に保ち、飛行能力や保温性を維持するために行われます。羽には脂分やほこり、寄 生虫などが付着するため、水を浴びて汚れを落とし、その後くちばしで羽を整える 「羽づくろい」をします。特に夏は体温調節の意味もあり、浅い水たまりや池で盛ん に見られます。水浴び場では、餌場ほど種間の争いが激しくないことが多いのも特徴 です。餌は限られた資源なので縄張り争いが起きやすいのですが、水は比較的どこで も得られるため、緊張が低いのでしょう。実際、スズメ、ヒヨドリ、シジュウカラな ど異なる種類が同じ場所で順番に水浴びする姿がよく見られます。
エゴノキ[2026年05月08日(Fri)]
エゴノキ260507泉谷 (1).JPGエゴノキ260507泉谷 (2).JPG
泉谷公園ほたる生態園前のエゴノキが花盛りです。おゆみの道には何本かこの木があ るのですが、元気がないものがほとんどです。よほどこの場所があっているのか、あ ふれんばかりに花をつけています。エゴノキ科の落葉小高木で、日本各地の雑木林や 山地に普通に見られます。このころ、枝から白い釣り鐘形の花を下向きに多数咲か せ、甘い香りを漂わせます。果実は直径1〜1.5cmほどの卵形で、秋に熟します。名前 の由来は、果皮にえぐみがあり、口にすると「えごい(えぐい)」ことからとされま す。野鳥との関わりも深く、果実は冬にかけて多くの鳥の食料になります。特にヤマ ガラはエゴノキの実を好み、硬い殻を足で押さえて割り、中の種子を食べます。ま た、食べ残した実を地中や樹皮の隙間に貯える習性があり、その一部が発芽して分布 を広げる助けにもなっています。このためエゴノキは、野鳥と共生関係をもつ樹木と して知られています。
トクサ[2026年05月06日(Wed)]
トクサ260506大百池 (4).JPGトクサ260506大百池 (1).JPG
大百池公園のヒラドツツジ(オオムラサキ)の植え込みの中からトクサが一斉に芽を 伸ばしています。シダ植物の一種で、湿った場所に群生する常緑の多年草です。地下 に長く伸びる地下茎から、節のある硬い茎をまっすぐに立ち上げ、高さは30〜100cm ほどになります。葉は退化して目立たず、節ごとに鞘状に茎を囲むのが特徴です。表 面にはケイ酸を多く含むためざらつきがあり、古くは研磨材として木器や金属を磨く のに使われました。この性質から「砥草(とくさ)」の名がついたとされます。先端 のつくしの頭のような部分は「胞子穂(ほうしすい)」と呼ばれます。これはシダ植 物に特有の繁殖器官で、内部に胞子をつくり、それを放出して増えていきます。トク サでは、一般に見かける緑の栄養茎の先端にこの胞子穂がつくタイプで、いわば一本 の茎がそのまま繁殖も担っています。一方、同じスギナ(つくし)では、胞子穂をつ ける専用の茎(つくし)と、光合成をする緑の茎が分かれている点が違いです。この 違いを見ると、トクサのほうが少し原始的な形を残しているといわれているそうで す。
コバンソウ[2026年05月05日(Tue)]
コバンソウ260503おゆみ野中央 (2).JPGコバンソウ260503おゆみ野中央 (3).JPG
やはり公民館近くの空き地です。コバンソウの花(小穂)が揺れています。イネ科は 大所帯でなお見分けがむつかしい植物ぞろいですが、これは一目でわかります。イネ 科コバンソウ属の一年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。高さ20〜60cmほどに育ち、 細い茎の先に小判形の穂をいくつもつけるのが特徴です。この穂が風に揺れる様子は 軽やかで、観賞用としても親しまれています。初夏に淡い緑色から黄褐色へと色づ き、乾燥するとドライフラワーとしても利用されます。道端や空き地、河川敷など日 当たりのよい場所に普通に見られ、比較的やせた土地でも育つ丈夫さを持ちます。名 前は穂の形が小判に似ることに由来し、日本では明治時代以降に広まりました。素朴 ながら季節感を感じさせる植物です。
ユウゲショウ[2026年05月04日(Mon)]
ゆうげしょう1260503おゆみ野中央 (1).JPGゆうげしょう1260503おゆみ野中央 (2).JPG
おゆみ野公民館近くの空き地です。ユウゲショウの群落があります。「夕化粧」しゃ れた名前の外来種です。泉谷子公園でもわずか見られます。アカバナ科マツヨイグサ 属の一年草または多年草で、南アメリカ原産の帰化植。高さは20〜50cmほどになり、 細い茎の先に直径1〜2cmほどの淡紅色の花をつけます。花は一見可憐ですが、名前に 反して昼間から開いていることが多く、観察しやすいのが特徴です。花弁は4枚で、 中心部がやや濃い色合いになります。道ばたや空き地、芝地など身近な場所に生え、 踏まれる環境にもある程度適応しますが、強い競争にはやや弱く、背の高い植物が増 えると見られなくなることもあります。日本には明治時代に観賞用として導入された とされ、その後各地に広がりました。名前の「夕化粧」は、やわらかな花色を夕暮れ の化粧に見立てたものといわれています。
キンラン調査[2026年05月03日(Sun)]
5月2日泉谷公園にてキンラン・ギンランの開花個体調査を行いました。近年、公園の 環境が悪くなっているのか、ヤマユリやカタクリの減少が目立っています。しかし。 キンランは園路近くの個体は減っていますが、園内くまなく探せばある程度の数は維 持していました。ところが昨年ガタっと減りました。これは調べる時期が遅れ、開花 が終わった個体を見つけるのがむつかしかったせいだろうと考えていました。今年は 調査人数も増えましたので前前年レベル程度まで回復するであろうと予想したのです が、外れました。やはり環境の悪化がキンランにまで及んでいるのでしょうか。今年 もすでに開花が終わっている個体がほとんどでしたので、来年はさらに早い時期に調 査する必要がありそうです。
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