泉谷公園の森の中でヌスビトハギが咲いています。細い茎の先に淡い紅紫色の小さな花をたくさんつけています。よく見るとエンドウの花に似ています。ヌスビトハギは、マメ科ヌスビトハギ属の多年草で、林の縁や道端などに普通に見られます。特徴的なのは果実で、2個の小さな節が連なった形をしており、表面には細かな鉤状の毛があります。この果実が衣服や動物の毛にくっついて運ばれる「ひっつき虫」の一種です。「ヌスビト(盗人)」の名は、果実が人に気づかれないよう衣服に忍び寄る様子、あるいは果実の形が忍び足の足跡に似ていることに由来するといわれます。名前とは裏腹に、秋の野原で種子を遠くへ運ぶ巧みな植物です。