クチナシ[2026年06月14日(Sun)]
有吉公園壁泉前広場の水路脇でクチナシがたくさんの花をつけています。クチナシは初夏に純白の美しい花を咲かせる常緑低木です。中国南部から日本、台湾などに分布し、日本では本州以南の暖かい地域に自生しています。光沢のある濃緑色の葉と、強く甘い芳香を放つ花が特徴で、庭木や生け垣、公園の植栽として広く利用されています。花は6〜7月頃に開花し、一重咲きと八重咲きがあります。特に夕方から夜にかけて香りが強まり、その香りは香水の原料としても利用されてきました。秋には橙赤色の果実をつけますが、八重咲き品種は実を結ばないことが多くあります。果実には黄色色素のクロシンが含まれ、古くから食品や染料の着色に利用されてきました。栗きんとんやたくあんの色付けに使われることもあります。また、漢方では果実を「山梔子(さんしし)」と呼び、薬用に用います。「口無し(クチナシ)」という名前は、果実が熟しても裂けず、種子を出さないことに由来するといわれています。甘い香りと純白の花姿から、初夏を代表する花木の一つとして親しまれています。



