トクサ[2026年05月06日(Wed)]
大百池公園のヒラドツツジ(オオムラサキ)の植え込みの中からトクサが一斉に芽を
伸ばしています。シダ植物の一種で、湿った場所に群生する常緑の多年草です。地下
に長く伸びる地下茎から、節のある硬い茎をまっすぐに立ち上げ、高さは30〜100cm
ほどになります。葉は退化して目立たず、節ごとに鞘状に茎を囲むのが特徴です。表
面にはケイ酸を多く含むためざらつきがあり、古くは研磨材として木器や金属を磨く
のに使われました。この性質から「砥草(とくさ)」の名がついたとされます。先端
のつくしの頭のような部分は「胞子穂(ほうしすい)」と呼ばれます。これはシダ植
物に特有の繁殖器官で、内部に胞子をつくり、それを放出して増えていきます。トク
サでは、一般に見かける緑の栄養茎の先端にこの胞子穂がつくタイプで、いわば一本
の茎がそのまま繁殖も担っています。一方、同じスギナ(つくし)では、胞子穂をつ
ける専用の茎(つくし)と、光合成をする緑の茎が分かれている点が違いです。この
違いを見ると、トクサのほうが少し原始的な形を残しているといわれているそうで
す。



