アセビ[2026年03月13日(Fri)]
アセビも花盛りを迎えつつあります。写真は泉谷公園菖蒲田脇です。アセビ(馬酔
木)はツツジ科の常緑低木で、日本の山地や里山に自生し、庭木や公園樹としてもよ
く植えられます。早春、枝先に房状の白い小さなつぼ形の花を多数つけ、まるで鈴が
連なったような姿が特徴です。漢字の「馬酔木」は、葉に含まれる有毒成分を馬が食
べると酔ったようにふらつくことに由来します。実際、葉や蜜にはアセボトキシンと
いう毒があり、多くの草食動物や昆虫にとって食べにくい植物です。そのため山中で
も葉が食べられずに残ることが多く、群落をつくることもあります。一方で花の蜜は
早春の貴重な資源で、ハチなどの昆虫が訪れます。日本では古くから親しまれ、奈良
の春日大社の境内にはアセビの群落があり、「万葉植物」としても知られています。
早春の静かな山を彩る代表的な花木の一つです。



