カタクリ[2026年03月03日(Tue)]
泉谷公園菖蒲田わきの斜面でカタクリが葉を広げています。ここ3年ほどカタクリは
急速に減少しています。写真Bで青く塗った竹串が見えますが、これは開花株につけ
た目印です。開花株は2枚刃を出しますが、これらはすべて一枚葉ですので開花しま
せん。消えたわけではありませんが花をつくるだけの栄養を蓄えることができなく
なっているようです。日照不足が原因と考えていますが、今のところ打つ手なしの状
態です。カタクリはユリ科の多年草で、早春に落葉広葉樹林の林床に淡い紫色の花を
咲かせます。花後まもなく地上部は枯れ、地下の鱗茎で長い休眠期を過ごす「スプリ
ング・エフェメラル(春植物)」の代表です。発芽から開花まで7〜8年を要し、群落
の維持には安定した里山環境が欠かせません。千葉県では都市化の進行により自生地
が限られ、まとまった群落は貴重な自然遺産といえます。温暖な房総で残る個体群
は、生物多様性保全や里山管理の象徴として高い価値を持っていますので、何とか次
の世代までつなぎたいものです。



