有吉公園の水路脇でマテハシイがたわわに実をつけています。マテハシイはブナ科マ
テバシイ族の常緑高木です。いわゆるドングリの木ですが、この仲間のなかでは葉っ
ぱもドングリも目立って大きいのが特徴といえます。クヌギのドングリも大きいので
すがお団子状で、こちらは銃弾型です。日本固有種ですが、本来の自生地は九州以南
だそうです。千葉県では南房総地方に多くみられますが、海苔養殖に利用するため、
明治期以降に植林されたものとされています。しかし今ではその利用もなくなったた
め、大木に成長し斜面地では倒木、斜面崩壊の危険があるため、千葉県ではこの伐採
と樹種転換を勧めています。