泉谷公園下ノ池のふちに小さな木の実をたくさんつけている木が2本並んでいます。
エノキとタブノキです。いずれも珍しい木ではありませんが、高木になる木ですの
で、目の高さて木の実を観察できる絶好の観察ポイントです。エノキはアサ科エノキ
属の落葉高木で本州以南の低地に自生していますが、公園、寺社など人里にも多く植
えられなじみの樹木です。この木の葉はオオムラサキやゴマダラチョウなど多くの
チョウの幼虫のえさとなりますし、木の実は野鳥のエサとなっていて、たくさんの生
命を支えています。熟したこの実は人が食べてもおいしいそうです。タブノキはクス
ノキ科タブノキ属の常緑高木です。照葉樹林帯の代表樹種で海岸近くに多く自生して
いるそうです。この木はアオスジアゲハの食草としてよく知られていますし、木の実
は野鳥のエサとして重要な資源です。この実はまずくはないけれと、おいしくもない
程度の味のようです。