
ウラシマソウ[2025年04月19日(Sat)]
泉谷公園の森の中でウラシマソウが花盛りです。サトイモ科ナあちンテンショウ属の
多年草で地下に球茎をもちサトイモのように子芋を作って増えます。雌雄異株で性転
換する植物として知られています。ヘビが鎌首を持ち上げたような特異な形をしてい
る部分は仏炎苞と言い、その先端から伸びている付属体が釣り竿のように伸びている
さまを浦島太郎に見立ててこの名がついたといわれています。この付属体はただ単な
る飾りではなく、特定の送粉者キノコバエを誘引する重要な役割を担っているそうで
す。仏炎苞の中に小さな花が棍棒状についています。仏炎苞の内側にはワックス状の
物質があり、中に入った虫は這いあがることが出来ず暴れまわり、(雄株の場合に
は)花粉を体中に付けます。雄株のそれには穴があいており脱出できるのですが、雌
株には穴がないため中でもがく間に多くの雌花を受粉させるのですが脱出できずやが
ては死んでしまうそうです。食虫植物ではありませんが、虫を閉じ込めておく目的の
ため似た形に進化したといわれています。