
カワウ[2025年01月23日(Thu)]
大百池でカワウが2羽水浴びをしていました。羽根は鳥にとって命ですので清潔に保
つためには厳寒期とはいえ水浴びは欠かせないようです。1羽はすでに終えたのかし
きりに羽繕いをしていました。カワウはあまり珍しくない鳥ですが、数奇な運命をた
どっているとも言えます。戦前までは各地の人里近くに繁殖地がありなじみの鳥でし
た。しかし、高度成長期の市街地開発や河川の汚染などにより急速に減少し、一時は
絶滅が心配されるようになってしまいました。そのご、河川環境が回復するとともに
その数を増加させ、住宅地近くでの営巣による糞・騒音公害、内水面漁業への悪影響
などが発生し、今度は駆除の方法が検討されたりしているそうです。しかし、個体数
は増加しても、いったん減少して失われた種の中での(遺伝子の)多様性は長い時間をかけないと
回復しませんので短期間で消滅するリスクも抱えています。このことも考慮して共存
の道を探る必要があります。