山芋[2024年11月01日(Fri)]
泉谷公園の本会圃場近くの椿にまつわりついた山芋の葉が黄葉してきました。よく見
るとムカゴもたくさんついています。山芋といえば自然薯ともよばれ、在来種である
ヤマノイモ科ヤマノイモ属ヤマノイモのことですが、ここにある茎は赤紫色をしてい
ますので、中国渡来で栽培種のナガイモ(長芋)かもしれません(在来種説もあるそ
うです)。植物が地下に栄養をため、生育環境が悪い時期を乗り越え、環境が良く
なったらそれを原資にいち早く成長しようとしていることはよく知られています。玉
ねぎやユリなどは茎と葉であることはなんとなくわかります。根にためている(根が
変化した)ものはカブ、サツマイモなどで、茎にためている(茎が変化した)ものは
ジャガイモ、サトイモ、レンコン、ショウガなどがそのようです。では、山芋は、と
いうと、根でも地下茎でもなくその両方の性格をもつ担根体(たんこんたい)という
そうです。植物の器官は大きく葉、茎、根の3つに分けられ、それぞれ特徴的な構造
や機能を持っていますので調べれば何が変化したかわかるとありました。(参考まで
に、花は葉が変化したものとされています。)