栗の実[2024年08月24日(Sat)]
大百池公園城の台でクリの木が実をたわわにつけています。まだ、食べられる状態に
なるにはしばらくかかりそうですが、細い枝に何個ものイガクリが付いているのは見
事です。しかし、その中に枯れたイガクリも珍しくありません。地表にもたくさんの
イガクリが落ちています。なぜこんなにも落ちているのかを調べました。せっかく
育った木の実が熟する前に落ちてしまうのは、台風などによる物理的原因と病害虫に
よるものはすぐ思いつきます。このほか生理的落果という現象があり、今の時期の落
果のほとんどの原因はこれだそうです。これは、たくさんの実をつけすぎて不完全な
実ができるのを未然に防ぎ、木そのものの消耗を避けるため自律的に実を落とす淘汰
現象だそうです。クリに限らず、モモやカキではよく知られた現象とありました。
「蒼栗の稚なき毛虫丸まりて(香西照雄)」