タチツボスミレ[2023年03月25日(Sat)]
泉谷公園の森の中でタチツボスミレが咲いています。日本に自生するスミレの仲間は
多いのですが、タチツボスミレが最も一般的でなじみのある種です。北は北海道から
南の琉球諸島まで、平地から低山ところによってはかなりの高山まで様々な環境で生
育しているそうです。スミレといえば、閉鎖花(へいさか)が有名です。普通の花は
開放花というそうですが、昆虫などの働きにより他個体の受け取り受粉し、タネをつ
くります。閉鎖花はツボミの状態で自家受粉しタネをつくります。開放花は、他の遺
伝子を引き継ぎますので、環境の変化に対する適応力を得ることができます。一方、
閉鎖花は省エネで効率的にタネをつくり、自己の分身を周辺に飛ばすことができま
す。スミレの仲間の場合、開放花でタネができることは少ないとありましたが、では
なぜ花をつけるのでしょうか。不思議です。