
ヤブツバキ[2023年02月17日(Fri)]
大百池公園城の台でマンサクが満開ですがその後ろでヤブツバキが咲いています(写
真A)。その花をよく見ると、写真Bの花弁は傷がなく筒所のオシベも整っています
が、写真Cでは花弁に傷がありオシベも乱れています。後者はメジロがとまってオシ
ベの中に頭を突っ込んで蜜をすった跡と思われます。ヤブツバキと花粉の媒介者メジ
ロはお互いに頼りになる相棒として進化してきたといわれています。ヤブツバキは目
印になる大きな赤い花、軽いといっても虫に比べれば比較にならない重さのメジロが
とまっても大丈夫な頑丈なつくり、茶筅のようなオシベの構造、そしてたくさんの蜜
を用意しています。メジロは細いくちばしと舌の先がブラシ状になっており効率よく
蜜を吸えるようになっているそうです。日本生態学会の関係HPでは「メジロの個体数
密度は、ヤブツバキの花資源量に大きく規定されている」ことなどを明らかにした論
文が掲載されています。興味がある方は検索して読んでください。