
ハンノキ[2023年02月15日(Wed)]
大百池公園京成線近くのハンノキがたくさんの花をつけています。ハンノキはカバノ
キ科の落葉高木で全国の低地や湿地が自生地とのことです。ハンノキは雌雄異花でか
んざしのように見えるのが雄花の集まりで、雌花はあまり目立ちません。この木は風
媒花で、授粉に虫の手助けを必要しませんので、あまり虫媒花のように見た目の美し
さはありません。そのためでしょうか、ハンノキを詠ったこんな句があるそうです。
「はんのきのそれでも花のつもりかな」なんと小林一茶の句だそうです。「椋鳥(ム
クドリ)と人に呼ばるる寒さかな」と江戸っ子の田舎者に対する蔑視に歯ぎしりした
一茶らしくない句です。もっとも、15歳で故郷信州を出たのですが、39歳で戻
り、父の死後13年にわたり実弟と遺産争いを繰り広げた一面もありますので、人は複
雑です。