
ススキ[2022年10月14日(Fri)]
大百池公園すぐ近くにある長い間耕されていない田んぼ跡です。何日か前の写真ですが、ススキの穂が陽に輝
いて見事でした。近くに移り住んだ頃は、セイタカアワダチソウが優勢で黄色のじゅう
たんの中にススキがわずかに生き残っているような風景だった、と記憶しています。
今は完全に逆転し、ススキ原のふちのあたりにセイタカアワダチソウが生き残ってい
る状態です。セイタカワダチソウがその根から他の植物の生育を阻害する物質を出す
ことはよく知られています。その物質は土の中に蓄積されるのですが、ある水準を超
えるとススキ、ブタクサなどの生育阻害を引き起こします。しかし、不思議なことに
それらに対する発芽は阻害しないにも関わらずセイタカアワダチソウ自身の種子の発
芽障害を引き起こすそうです。そのため徐々にその勢いを減じやがて元のススキ原に
戻るようです。なんとも言えない神の配慮でしょうか。