
ムクノキ[2022年01月27日(Thu)]
落葉樹は冬のあいだ葉がありませんので、見分けるのは面倒です。しかし、慣れた人
は幹の木肌などを観察し、木の名前がわかるそうです。泉谷公園で簡単にわかりそう
な樹木はムクノキかもしれません。ムクノキはケヤキやエノキの仲間で大木になりま
す。ある程度の太さに育つと根元が板根の様になってきます。ほかの木でも斜面に生
えている木が大きくなると山側に板根のような根張りになることもありますが、この
木は平らなところでも四方に板根状になっています。また、木肌には縦筋がとおり、
ある程度たつと短冊状にはがれてきます。 ところで、「ムクノキの下でエノキの実
を拾う」ということわざがあるそうです。その意は「あくまで自分の言いだしたこと
を通そうとすること(木のことわざ辞典)」だそうです。ムクノキとエノキは非常に
よく似ていますので、若木のころムクノキだといった人がその木が育ってエノキの実
をつけるようになってもまだムクノキだとガンバっている強情な人のことだそうで
す。しかし熟したムクノキの実は紫褐色、エノキは橙褐色ですから一目でわかりま
す。相当意地っ張りな人ですね。