カナヘビ[2021年11月05日(Fri)]
大百池公園城の台の落ち葉が積もった間にカナヘビが2匹いました。10pほどですの
で、今年卵から孵った幼体のようです。正式にはニホンカナヘビですがトカゲと呼ば
れることも多いようです。このあたりに棲む本家トカゲはヒガシニホントカゲといい
カナヘビより寸胴で、幼体はしっぽが青く目立ちますのですぐわかります。ニホンカ
ナヘビは日本固有種で昆虫やクモなどを捕食しその寿命は7年とも,10年とも書かれて
いました。意外に長生きです。「日本の両生爬虫類(平凡社)」に面白いことが書か
れていました。この種の体型は寒冷地ほど太短くなるそうです。北海道では尾の長さ
が頭・胴の長さの半分より少し長い程度ですが、屋久島では3倍もあるそうです。同
種の哺乳類では北に行くほど大型になる(例えばシカ、)という「ベルグマンの法
則」が知られていますが、爬虫類では逆に南ほど大型になる(たとえばトカゲのなか
ま)という「逆ベルグマンの法則」があります。ニホンカナヘビもこの例に該当する
のかはわかりませんでした。