
ノギク[2021年10月23日(Sat)]
泉谷公園の森の中何か所でノギクが咲いています。秋に咲く野生のキクを一般に野菊
といいますが、その分類はかなり厄介です。何年か前、博物館の行事で野生のキクの
分類についての講義を受けたのですが、染色体の話から始まり、なお色が抜けた押し
葉標本でレベルが高すぎ閉口したことがあります。それ以後避けていたのですが、思
い直して、挑戦してみました。10年ほど前までは菖蒲田の東側斜面にまとまった群落
があったのですが、今ではポツン,ポツンと残っているだけです。六通側斜面は台風
被害で明るくなったのか大きな群落を作っています。葉のかたちが似ていて、千葉県
でこの時期普通にみられるユウガギク、カントウヨメナ、ノコンギクに絞って調べま
した。一本の枝にたくさんの花を付ける散房花序であることや、舌状花に長い冠毛が
あることからして、ノコンギクではないかと思います。ただ、舌状花が白いので亜種
のシロヨメナあるいはシロバナノコンギクではないかと思いますが、ノコンギクも含
めこれらは複数の学名がつけられていますので、学者の間でも定説にはなっていない
ようです。やはり難しくて、今回も挫折しました。