
ナンテン[2020年12月02日(Wed)]
泉谷公園の森の中でナンテンの実が真っ赤に色づいています。ナンテンは中国原産で
すが古い時代に日本に持ち込まれ庭木として利用されてきましたので馴染みの植物で
す。常緑の低木で一応木の仲間とされていますが年輪が出来太くなるようには見えま
せんので変わった木です。ナンテン=難転(難を転ずる)の語呂合わせの縁起ものと
して昔は鬼門や裏鬼門に植えることが多かったそうです。(今時、鬼門とか裏鬼門と
か分かりますかね。)ナンテンは薬用植物でもあり、葉は防腐効果があり、実は咳止
めの作用があるそうです。赤い実は小鳥たちのエサとなりますが、薬用成分(見方に
よっては有毒成分)を含みますので一度に食べ尽くすことはないそうです。「南天の
実をこぼしたる目白かな(子規)」最後の写真は本題に関係ありませんが泉谷公園で
のサザンカ花ビラのじゅうたんです。
老人が良く使用し、その際に倒れたり死に至ったケースをよく耳にしました。
これ等の不幸を転ずる希望を込めた意味合い(難を転ずる)もあったのかと思い出しました。