チガヤ[2019年05月27日(Mon)]
有吉公園野球場近くの斜面でチガヤの穂が暑い日の光に輝いています。チガヤはイネ
科のいわゆる雑草で根茎がつながって拡がりますので、畑や花壇を作っているヒトに
とっては難敵ですが、昔からこれと上手くつき合ってきたようです。根は漢方の原料
として止血や利尿を目的として処方されるそうです。また、若い穂を「つばな」とい
い、噛むと甘いのでこれを食べる地方もあるそうです。また、今はやりの万葉集には
紀女郎が大伴科家持におくった歌として「わけがため吾が手もすまに春の野に抜ける
茅花(つばな)ぞ食して肥えませ」とあり、金子みすずの詩集にも「つばな」がでて
くるそうです。チガヤの茎の節に毛があるものを「チガヤ(フシゲチガヤ)」とい
い、ないものは亜種で「ケナシチガヤ」と呼ぶそうですが、交雑種もあると言うこと
です。