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2016年10月01日

ささやき声はふつうの声よりうるさい

ホステルのドミトリーでは、複数の客と同室になるから会話はしないのが原則であるが、二人連れやグループが同室になったとき、しかも訓練されていない場合は実に迷惑することがある。ささやいているから聞こえないとでも思っているのだろうが、意外に目を覚まさせられたり、寝つかれぬ原因となる。こういうときは日本語で、私なら博多弁で「やかましか」と怒鳴るのがよい。英語で言っても効果はない。後片付けをしないことと併せて、ヨーロッパ人の欠点と思う。その点日本人は2人づれでも部屋では会話をしない、つまり周囲の状況を判断する能力が国民性として備わっているように感じる。

お礼のつもり 尾灯点滅は恥

車列に進入させてらったお礼のつもりか尾灯の点滅。義理堅いとか礼儀正しいなんてものではない。交通は相互信頼が原則。相手の身になって譲るのは当り前。お礼の挨拶が欲しくてやっているのではない。譲られたからお礼をすることもない。いずれどこかで自分もそうすればよい。
海外の旅行者がこれを指摘するのは、ほめているのではなく、信頼関係の未熟な国民と言っているだけ。勘違いしてはならない。

1泊810円 朝食付き 交通至便  一人旅はhostelで十分

クラコフの宿は中央広場つまり旧市街地のド真中。部屋から観光客や馬車が見下ろせて、毎正時にトランペット音が隣の教会尖塔から。清潔快適なベッド、広々としたコモンルーム。しっかりした日替わりの朝食。これで30zl/泊、810円くらい。長旅の場合、ホステルのドミトリーに泊る。シャワーが使えて寝られれるだけでよいのだが、ポーランドの宿はすべて共同キッチン付きのため、自炊すれば宿代ビール代込みで一日1,500円以下。4ケ月の総費用24万円は無理して倹約したものではない。
www.booking.com でhostelを検索するとクラコフなら110くらい出てくる。日本ユースホステル協会の海外分では3件しか出てこない。現在、booking.com で東京のhostelを検索すると65件出てくる。交通至便の場所ばかりで1泊3,500円程度である。日本ユースホステル協会から検索すると、関東の協会加盟のものだけ出てきて、しかも都心部は数件。協会に入っていないホステルが大半で、入る必要もないということである。人里離れた場所にある教育訓練型の文部省主管のユースホステルが賑わっていたのは経済の高度成長期ころまで。その名残で未だに「ホステルは交通不便な場所にあることが多い」と信じている人も多い。内外のバックパッカーや長期滞在者に求められているのは泊るだけでよい交通至便で安価なホステルである。会員証の要るようなユースホステルは需要とかけ離れているが、いまだに各県にユースホステル協会があり、天下り法人になっている。かつての業務仕分けでも不要な存在と位置付けられている。