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卒論発表 [2020年02月20日(Thu)]
卒論追い込みの先週土曜日、遅当番。寒い雨が降っていた。
今日もすぐに終わるなぁと思いつつ、21時前の最後の見回り。

暗闇に蠢く、生まれたての子牛を発見した。まじか...。
というか、危ないところであった...。油断大敵だ。
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子牛はけっこうなうんちまみれで、申し訳ない。
目が充血して弱ってる感じだし、きつかったのであろう。

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一人でぬるんぬるんの子牛を運ぶコツは手で持たないことだ。

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まずは熱めのお湯できれいに洗う。ちょっとは目が覚めたかな。

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体重は41.2kgの女の子だった。へその消毒もする。

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タオルで拭き上げたのち、わらで拭き上げた。

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続いて、母牛の初乳を搾る道具(バケツ等)を準備して..

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母牛を捕まえ、その尻尾を縛れば準備完了。

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消毒してから乳頭をきれいに拭いて、

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あとはひたすら乳頭がしわしわになるまで搾るだけ。
初産なのにおとなしいし、なんだか量も多いぞ...

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結局10kgも初乳を搾ってしまった。
ハイジの世界は、腕と腰が痛くなる...。

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子牛が飲みきれない分は冷凍保存する。
免疫たっぷりの初乳は貴重です。

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落ち着いてきた子牛にゆっくり少しずつ飲ます。
ここで急ぐと、ろくなことはないのだ。
ついでに立つ練習もしながら、ゆっくりのはずが3ℓ一気飲み。

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子牛はようやく大丈夫そうにみえた。
何か要領悪かったけど、まあ、仕方なし。
夜遅くなった。パンダウシさん、おやすみなさい...。



卒論追い込みの火曜日は、現実逃避で久々の都井岬調査だ。
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ラフレシアも咲いている...

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誰かがつくった生け花なのか?

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まじでこの世のものなのだろうか...


そしてようやく本日は卒論発表会だった。
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まあまあなかなか良かったと思いますよ。
皆さんお疲れさまでした!
Posted by 鎌田 at 22:30
そして母になる [2020年02月13日(Thu)]
申請書、報告書、そして卒論の季節となっている土曜日の午後、パソコンぱちぱちやっていると、豚舎から電話がかかってきた。

「今、子豚生まれたけど、母豚が子豚を襲って大変じゃ〜、すぐ来て〜」みたいな。子豚がおなかの皮をさっくり切られてた。

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生まれた日なのにおなかがブラックジャック...。
縫う人がへたくそなのでさらに気の毒。

哺乳はさせてくれるけど、落ち着きがなく踏みつぶしそう。
しかも、子豚が顔に近づくとガチで噛みついてしまうのである。どーすんのこれ?

こんな時、頼りになるのは養豚界の生き字引、H高R一先生だ。電話してみた。

「あー、初産でしょ?それはね、授乳嫌悪症といって、わしが書いた本に書いてあるでしょ? なに? 読んでない? あー?
ひとが何日かそばについて、授乳するたびに子豚が顔の方に行かないようにすればいいだけ。私なら1日で治すけど、あんたなら3日かかりそうだな、がははは...」

さすが、口は悪いが心は優しい大先輩である。
Siriよりもはるかに的確なアドバイスを頂いた。

母豚は1時間おきぐらいで授乳するそうだが、今回は興奮のせいか食欲不振でもあり、乳の出が悪いので、2時間おきぐらい。
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その夜は養豚界の新星、A方君が付き合ってくれた。
夜半に寝落ちして朝まで爆睡してたようだけど、ありがとう。

それからさらに翌日の真夜中過ぎ頃。
母豚が落ち着いてきたような、慣れてきたような気配があった。
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母豚はイライラこころを必死に押し殺しているような...。
噛まないでよー、と母豚にお願いしながら、恐る恐る見守る。

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どうにか、母子関係が成立した瞬間を目撃できた。
おなかを縫った子豚も元気になり、やれやれである。


翌 2/10(月)は休みをもらって、所用で関西から来たM田先生に同行し、都城のお知り合いの養鶏場にお邪魔した。
場主はこれまた養鶏界の無尽蔵な博識であり、その場に居合わせた70前の博識3人衆に、文殊の知恵を授けて頂いた。

こちらは飲んだらほぼ記憶できないぼんくらなのが大変残念...。
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飼い主の技量は、飼っている生き物をみればいちころだ。
ぴかぴか輝く鶏の群れを見ることができて感動する。

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青玉はアローカナ種、赤玉はボリスブラウンの卵だそうな。

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朝はTKGをごちそうになり、そのおいしさにおののいた。

無文字社会では口承で知識を継承するため、博識の老人の死は図書館の喪失に匹敵するそうだ。日本における団塊世代も、あとどれくらいかすると、昭和文化とともにごっそり失われてしまう。その智慧と技術の喪失量たるや、すさまじいでしょうね。

2/12は、早くもガジャマダ3人衆が帰国する日となった。
また会える日を楽しみにしております。今年行きたいな。

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空港で、かわいい看板を見つけた。英語のできるインドネシア組は大うけしてたが、実際どうなんだろ、これ...。
Posted by 鎌田 at 01:49
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