6月14日延岡フィールドにてクサフグ産卵観察会が行われました
クサフグとは・・・
クサフグは小型のフグで、比較的強い毒を持っており、宮崎県の沿岸では多く生息。
産卵は荒い小石の磯浜。
産卵する日の午後になると決まった産卵場に多くの個体が集まり、近くを群泳する。
満潮時の2時間ぐらい前になると、泳ぎ方が早くなり、波打ち際に乗り上げる個体が現れる。
その中の雌が身を躍らせて卵を放出すると、周囲の雄たちも跳ねながら放精。
波打ち際の海水は、雌雄が入り乱れて雄たちの放出した精液で白濁する。
受精した卵は、海水よりも重く、小石の間に沈んでふ化を待つ。
この神秘の現象を見る為に、
一般市民43名、当日参加者も加えて50名もの方々、
ご年配の方から20代まで、幅広い世代の方に参加頂きました
まずは産卵の概要について予め延岡フィールドにて、写真をまじえて説明。
魚の行動についての理解して頂いた後、実際に観察を行います。
毎年観察会を行っていると、ここ数年、産卵に来るクサフグの数は減少している事を痛感します。
それでも、当日は200〜300個体の産卵群が来遊し、産卵行動を見ることができました
この観察会が、少しでも自然について考えるきっかけになって貰えればと思います
(延岡フィールドより)