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5月中旬 [2025年05月13日(Tue)]
今月も、真っ赤にのぼる丸い月
過ぎゆく1と月やはり早いですね

例年通りのGW
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5/3、都井岬調査

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人が多く、フラダンスショーとかも

5/4、ブタ当番
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頭が引っかかって大変でした

5/5、片づけたかった雑用処理
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ゴミ出し

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草刈り三昧ではかどります

5/6、またまた都井岬
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馬との交通事故は勘弁してほしい

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おととしのGW、交通事故で骨折51の親子
おでこの2つつむじが遺伝しててかわゆい

5/7〜5/9、牧場実習U
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3年生はやはり上達している

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なぜかは不明。トウモロコシ畑の追肥

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インスタで実習の写真がたくさん見れますよ

5/10、ウシ当番
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あまり記憶に残らないくらいすぐに一日終了!

5/11、ブタ当番
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床替え、あぁ楽しぃ

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後継ブタさんようやく種付け
あまりうまくいかなかった

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草むらの刈り取り中
なにやらおりますな

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疥癬たぬきが気の毒だけど、いかんとも...

5/12、朝から木花で会議

それから、南那珂のセリを見に行きました
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牧場職員の実家のすばらしいウシ
平均価格も爆上がりです

それから都井岬
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丘の上ではなにやらうろうろ

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逃げないアナグマ、無敵だし

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いろいろお疲れ99

あっというまに夜になり
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串間の川ではホタルもちらほら
やはり宮崎はすばらしい

5/13、NOSAI新任獣医師研修会
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九州中から集まった新任獣医師25名。その2割以上は学生時代に住吉牧場で実習をしていた各大学のメンバーでした。これからもどんどん増えるようにがんばりたいと思います
Posted by 鎌田 at 22:15
はるかなるザンビアそしてまた [2025年04月30日(Wed)]
実は21日に帰国済みですが...
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記憶を失う前に記録しておきます

さて、国境を越えて再びルサカの町に戻りました

大トリはそう、ザンビア大学
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北海道大学獣医学部を中心とする多くの関係者が、何もなかったのっぱらに40年以上の歳月と果てしない労力をかけて築き上げた、ザンビア大学獣医学部です

ザンビア国ザンビア大学獣医学部における人造り
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そしてその関係は、現在も進行中なのである
国際獣医師育成プログラム〜ザンビア大学

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新しい施設もそびえ立っていました
世界展開力事業「アフリカ編」

長年の風雨にも色褪せない赤レンガの重厚な建物
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これまで関わってきた、そしてこれから関わっていく多くの人々の思い出は、そのレンガの数に勝るかもしれません

貢献は皆無ですが、レンガ30個分ぐらいの思い出を頼りに、牧場広報も兼ねて旧知の方々を訪ねました

アフリカの国々で牧場実習の勧誘とか謎かもしれませんが、北大ボーイズビーアンビシャス系がさすがの40年前から予見していたすぐそこの未来は諸々とんでもないことになっているはずで、今からでは遅いくらい

そして夕方から、元技官のドンさんと乾杯しました。「盗られるから携帯おいたらダメだよ〜」と周囲も停電中のディープな飲み屋でしたが、発電機もあって実に懐かしい感じ
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ビジネスの才があり、定年後も悠々自適なドンさんに多くの教えを請いました。まずは老後の備えとして、ヤギ飼うのがいいかもしれない


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さて、「アフリカの水を飲んだものは...」という諺がありまして、確かに散見される現象なので何だろうかと考えてみました。「アジアの水を飲んだものは...」とは聞かないですし

1. 寄生虫に操られている
あなたの行動は「寄生虫」に操られているかもしれない

一番ありえそう。どうしても大型ネコ科動物に捕食されるような行動をとらざるを得ない状態
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月夜に吠えるライオン(動画)
あと一歩で捕食達成されそうでしたけど...

2. 飲水中微生物による影響
人間はヒトの細胞と細菌から成る「超有機体」

これもありそう。アフリカの水や食べ物には何か特異な微生物が存在していて、それが宿主の行動に影響してるのかも
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白いのは、ケニアではウガリ、ザンビアではシマ、ジンバブエではサザと呼ばれるトウモロコシの粉を茹で捏ねたもの。最高の主食です

3. イケア効果みたいな何か

いわゆるアフリカ的なものと接するには、実に多くの時間と労力がかかりますので、それも一因なのかもしれません

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ナイロビ空港から飛び立った、ケニアの空の雲の上から、キリマンジャロ山頂の雪がみえました

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シマウマの研究でもしようかなとお気楽にやってきたものの、何もできずに過ごした大昔の日々から流れに流れて、今年ようやくケニアでシマウマとかの学会に参加できました

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近頃は、多大な時間と労力をミサキウマに費やしていますので、心の中ではその魅力と価値が上がるばかりです

そして、牧場の日々もまた同じ。多大な時間と労力をかければかけるほど、その価値を感じてしまうかも...
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4/28(月)の養豚実習(農業大学校)

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4/29(火)ウシ当番でのお片付け
学生さんが多くて助かります

快適で退屈な日々を過ごしているヒトも、はるかなる地にて不便で過酷な時間を過ごすことで「あぁすごい、今日もまだ生きてるなぁ」という不思議な充実感を得られるようになるのかもしれません

まぁどうなるかは知らんですけど、興味ある方はどうぞお気軽にお試しください
Posted by 鎌田 at 00:10
そしてジンバブエ [2025年04月24日(Thu)]
南下した飛行機はジンバブエのブラワヨに到着
地元のンデベレ語で「虐殺の地」という意味らしい
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そこから車で170キロ先のルパネを目指して北上しました
地元のトンガ語で「何もないところ」という意味らしい
でこぼこ道を5時間弱、夜になって到着...

翌日のルパネ州立大学 
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ご案内は、ルパネ州立大学のイノベーション・起業・産業化推進担当ディレクターという要職に昇進しておりましたフォーチュンさん(元 育種研留学生)です

半乾燥地域の農業発展を推進する目的で2005年に設立された、比較的新しい大学
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施設は新しく、現在も建設途中の場所が多い

附属農場も充実しています
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地元のウシが約70頭

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ヤギさんもたくさん

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繁殖めんどり200、ブロイラー1000、採卵鶏300

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ホロホロチョウ200羽

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ブタさん120頭

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もちろん防疫も気をつけています。この他に魚の養殖池が10ぐらい、野菜農園とかもありました。また、周辺諸国と共同で、家畜の鼻紋画像をAIで管理して、個体識別と移動追跡する研究にも取り組んでいるそうです

この辺は荷車を引くロバも多くて印象的でした
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写真撮り忘れたのでAIで生成。まぁこんな感じでした

この大学は、ちょっと離れた国立公園周囲の緩衝地域に野生動物調査の基地も持っており、将来性も抜群で、宮崎大学との連携に向いていると思いました。短期留学とかで来ても、ものすごい勉強になるはず

周囲の山にはごくたまにライオンとかヒョウとか出るって...

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その後、270キロの悪路を再びバスで北上しました
道路さえ良くなれば、アクセスのいい立地かもしれません
その日は国境のジンバブエ側の町に泊まりました

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翌朝、バスが着いた国境付近で通過待ちするトレーラー

ザンビアとジンバブエの国境の橋
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110メートルのバンジージャンプができます。学生の頃にここから飛び降りたのですが、びよーんとなる下の方で、背骨がぼきぼきって伸びた記憶があります

ジンバブエ出国してから、橋を渡ってザンビア入国です
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橋の上から、真ん丸な円の虹がみれました
いまバンジーしたらそのまま頸椎脱臼しそう...

虹の原因は滝のしぶきです
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そういえば当時この町の協力隊員でバンジーしまくってたO成さんが宮崎県庁にいるはずなのですが、全然遭遇しないなぁと思い出しました。帰ったら探してみようかな...

そして通りすがりのビクトリアの滝
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リビングストンがこの滝に来たのは1855年だそうです
雨期明けの滝は、やはり瀑布というべきすごい迫力でした
Posted by 鎌田 at 10:18
はるかなるザンビア その2 [2025年04月22日(Tue)]
翌朝曇天、日曜の朝、特別顧問に長距離バスターミナルまで送ってもらいました
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客引きが激しく、1人で来てたら持て余したはず。何とかチケットゲットしてもらい、次なる目的地キトウェの町を目指します

旅の醍醐味は車窓から眺める変わりゆく景色ですよね。それにしても謎に座席が狭すぎて苦行状態
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地図上は大した距離でもなさそうなのに、実際にはめちゃ遠かったです

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あまり変わらない景色のまま夜になり、バスにネオンが輝いて、8時間に及ぶ苦行はようやく終了


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翌日、ザ・コッパーベルト大学を訪問しました

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ザが着く大学は何かがすごいかも

その名の通りのコッパーベルト、ザンビアは世界のトップ10に入る、アフリカ大陸では2番目となる巨大な銅の産地です

日本ではほぼ報道されていませんが先月も大きな事故があり、公害と開発と経済が複雑です。関係なさそな話でも、実はお財布の10円玉にもザンビアの銅が含まれてるらしい


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旧知の事務担当と会い、拠点実習の紹介を含め、いろんな話をしました。鉱業メッカのコッパーベルト大学にも、自然資源学部があるのです

話のついでに、昔の誰があれがとネット見ながら消息をみてると、彼がお世話になったというザンビア大学獣医学部JICA専門家の娘さんが、直木賞作家になってました。おぉ...

ザンビア生活の影響あるかもって 

もし誰かつてがありましたら、岩手大学に留学してた元UNZA病理技官のMr. シルンブエからお父様へプリーズセイハローとお伝えくださいとのことです


前日の移動途中のバス停。いろんなもの売ってました
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経験上、長距離移動の日は何も食べないようにしてるので、残念ながらこの日もコーラ1本でOK


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訪問の翌日、次なる大学を目指して飛行機で南下しました

眼下にカリバダム
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近隣諸国電力の多くを賄う貯水量世界一のダムですが、昨年までの旱魃により水位が低下して停電が続いていたようです。今年の雨で少しは盛り返した模様

昨年、その前の年と、非常に厳しい旱魃があったそうです
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旱魃が来ると停電や疫病、食糧不足、その他の連鎖反応も

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丸い円はセンターピポット方式の灌漑農業畑です。水は本当に大切ですね

旱魃になるとなぜか炭疽が発生してカバがたくさん死にます
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サウスルアンガ国立公園にはカバの頭骨がたくさん保管されていました(2005年訪問)

ごく田舎の地元民にとって、カバはクロコダイルよりも凶暴で危険な生き物ですが、炭疽で死んだらおいしいお肉、それを食べる地元の人が炭疽になるというお約束サイクルです

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空港に貼ってあったポスター

それにしてもの地平線。道すがら中国企業が果てしないような道路を作っていました。やっぱ島国と大陸の人々では、考え方に根本的な違いが出るのかもしれません

それが何かはわかりませんが...
Posted by 鎌田 at 18:02
はるかなるザンビア その1 [2025年04月18日(Fri)]
混迷する現代社会。確実に言えるのは、一寸先が闇なのか光なのか、それは誰にもわからないこと
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そんなあたり前を教えてくれる場所があります

ナンユキの学会が終わり、ほとんどの参加者が現地見学ツアーに行く中、先を急ぐ者はナイロビ空港に向かいました
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ちょっとインドっぽくもある空港周辺のウシ

同行した米国名門大の研究者へ、自動巡回ドローンによる野生動物自動計測システムが成功したという連絡があり、今後は栄養度自動測定もしたいとのこと。うーん、宮崎大学も負けてないですよ。話がもり上がりました


金曜夜遅くの飛行機に乗り、爆睡したらすぐ到着
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翼よ、あれが卢萨卡(ルサカ)の灯だ

真夜中に到着なんて大丈夫?と心配されましたが、そこは抜かりありません。今やザンビア共和国畜水産省大臣特別顧問にまで出世した旧知のジョナサン(元牧場研留学生)に迎えを頼んでありますので
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しかし結局、迎えは見当たらず、寝ちゃったのだろうか。致し方なく25時のタクシーを値切り倒して宿に向かいます。運ちゃんの話によると、治安は時間と場所を間違えなければそこそこ悪くないらしい。この時間はどっちなの...


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翌日土曜日、この辺で素晴らしいのはひんやりとした朝の空気と数多の小鳥たちの鳴き声であり、質素な朝食でもゴージャスな気分になれるのだ

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そして空の青さと白い雲である

この日は休日にしてあり、昨夜の寝坊に平謝りのジョナサン一家とともに、市内散策ノープロブレム

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この道は、いつか歩いた通学路だ。悪名高かったカリンガリンガのコンパウンド(スラムのような集合住宅街?)にも、SHOPRITEのモールができてて驚いた

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品数も購買者もたくさんでまたびっくり


午後は近所の国立公園に行ってみることにしました
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ルサカ国立公園。入場料は破格の30クワッチャ(150円)
車とガイドのチャーターで1000クワッチャ(5000円)

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ザンビアの国立公園の特徴は、なんといっても動物が見づらいことなのです。視界が開けるサバンナではなく、樹木だらけのブッシュなので

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ガイドの話によると、この日は朝から動物を1匹も見ていないとのこと。「なぜそれを先に言わないのだ?」と、若干おかんむりの特別顧問

まぁまぁ、動物福祉的にはよいのではないでしょうか。誰もニンゲンになんて観察されたくないでしょうし。なんて思いながら時間が過ぎていきます

藪の中にインパラを一匹みたとかみないとか。そしてそろそろ終了かと思われたころ、藪の中に何かいるって...

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何かよくわからないけど車を停めて歩いていくというのでついていくと...

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藪の中から突如目の前に現れたシロサイ2匹、計6トン
あぁ、でかすぎるし近すぎる...

衝撃のあまり、思わず特別顧問ご子息(5歳)の後ろに隠れてしまいましたが、落ち着いてみるとどうやら人なれしている感じです

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それもそのはず別の国立公園から連れられてきたこのサイは、密猟防止のために武装した監視員の方々が24時間体制で警備しているとのこと

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一時は大陸中で絶滅寸前であったサイたちも、どうにか頭数が増えつつあるようです

帰り道、ジョナサン家の面々は「サイしかいなかったよ〜」と言っていましたが、いや、これすごいでしょ。さすがザンビア、多分そんな訳のわからんザンビアが好きです
Posted by 鎌田 at 04:25
ケニアその2 [2025年04月12日(Sat)]
今回参加するのは、国際野生馬属学会
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会場は、赤道直下のナンユキという町です

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時間に追われ?小型飛行機で向かいました

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アフリカポレポレですな
今回あまりポレポレできてませんが

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到着空港にはアスファルトと土の2本の滑走路があり、なぜか土のほうにソフトランディングです

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タクシーも見当たらず、遠くでもなさそうなので、会場まで歩いてみました

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ヒツジやウシの多い地域
悪性伝染病も多い地域なので遠くから

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ポレポレしながら会場に到着

シマウマ、モウコノウマ、野生ロバ、世界各地の野生化した馬などに関わる研究者たちの小さな集まりですが、皆さん似たような課題があり、ものすごく興味深い話題ばかりです
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何のためのシマなのか…

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発表でもたくさんの方々に興味を持っていただき、非常に有意義な時間となりました。野生とは何か、野生動物とどう関わっていくのか、尽きない課題です

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様々な発表の中で、特に、野生の生き物の治療、補助的給餌、生殖管理、人為的淘汰など、保護と管理が葛藤する現場のケースがとても参考になり、共感できます

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また、ビー玉で雌馬を避妊させる興味深い方法があるのですが、それまでもやもやしていた謎を一気に解決することもできました

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結果、ケニア、米国、中国、モンゴル、ポーランド、ウクライナ、オランダなどの名立たる野生動物研究者の方々と仲良くなれました。今度はまた相互訪問の機会も増やす予定

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送別会では地元サンブール族のダンス


一方、都井岬では今年の春駒が続々と誕生中
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64親子(監視員Wさん撮影)
骨折治療した51番も初めての仔馬を産んだそうで

いやほんと、長生きはしてみるものだなぁとしみじみ思える今年の4月上旬です
Posted by 鎌田 at 19:17
ケニアその1 [2025年04月09日(Wed)]
ケニアの首都ナイロビ
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その響きは「野生の王国」という昭和のTV番組をみて育った人々には特別なものかもしれない

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治安の悪さも有名です。日本で気になる治安は薄れゆく頭皮の治安ぐらいですが、こちらでは路上の治安も常に油断ならない状況

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さらに今回は到着前からトラブル発生。詳細は省きますが、格安チケットとインド乗継ぎの罠にはまり夜中のムンバイ空港で終わりかけたところ、とある航空会社からぽちゃりとした救世主が現れ、ある意味イリーガルな彼女の手引きによる裏技でどうにかたどりついたナイロビでした

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粘り強い交渉の末、割高料金で乗り込んだタクシー運転手との会話。Q「最近のナイロビどんな?」A「物価が上がってもう大変だねぇ」Q「治安は?」A「最近そんな悪くないよ」Q「下町は?River Roadとか...」A「あはは、行かない方がいい。昼でも普通に襲撃されるかも...」
昔懐かしい下町に行くのはやめておこう


さて今回訪問の目的は、とある国際学会での発表と、こちらアフリカの大学と住吉フィールドの教育連携・共同研究の画策でした

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まずは日本とも縁の深いジョモケニヤッタ農工大学
先日、さくらサイエンスで住吉にも来ていた教授を訪問です

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副学長・生物資源学部長・情報工学部長らと面談

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特に農工連携では、両学部長らと実に多様なテーマでマシンガントーク討議を行い、手始めとしてSafari ant(サスライアリ)による養鶏業の被害を画像解析ICTで改善できるのではという話になりました

ところ変わればなんとやら... ほんと勉強になります
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養蜂家の蜜量測定ICT化のプロジェクトとかもあるみたい

ついでに学内のJICAプロジェクトオフィスも訪問させていただきました
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勢いでマシンガントーク... 日本に留学経験のある先生方もたくさんいて、多くの情報交換ができました


さて、そして今回は、出張中に休日が取れることを最近知りましたので、日曜にサファリに行ってきました

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アフリカに行けば簡単に動物を見れると思うのは大間違いなのです

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それは日本でキツネやアナグマを見るのと同様の難易度

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なかなか出会えるものではありません

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でもナイロビ国立公園ではお手軽にいろんな動物と出会えておすすめです

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まあ実際はこんな感じ。公園内に高架鉄道を敷設し、その下ではライオンを見るために群がる観光客の渋滞。ニンゲンはどんな猛獣よりも危険な生き物と言われておりますね


宿に戻るともう夜です。宿の人に周辺の治安を確認し、近所のスーパーへ向かいます。この辺はアスカリと呼ばれる警備員だらけで安全らしい。逆にそんな警備しないと危ないんだ
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23時のスーパーにビールは見当たらず、親切そうなアスカリに尋ねたところ、ちょっと遠いからと案内してくれました

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のこのこ大通りを渡り奥へ進むと周囲は瞬時に一転し、そこは一目でわかる修羅の街、いきなり現れた子ウサギに戸惑う猛獣たちのような熱い視線群が背中に突き刺さる、ディープなRiver Roadの夜でした

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こんな緊張、意外と健康によいのではなかろうか...
Posted by 鎌田 at 12:40
春うららの4月になりました [2025年04月06日(Sun)]
とても慌ただしかった3月も終了
惰性で前に進みます...

3/28(金)県北の山奥の牧場で採材
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社長の話が奥深くて底なしにおもしろい

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採材後にいただいた老廃肥育牛のローストビーフ丼も尋常でなくおいしくて、ただただ感嘆します


3/29(土)ウシ当番
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「惰性?慣性?」

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リヤカーでゴミを運ぶの図
令和6年度の牧場も、どうにかやりくりできるかもしれない


3/30(日)朝のの5時半に集合・出発
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電灯下の桜も満開

向かうは共同研究先の大分の大規模酪農場だ
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大分の桜も満開であった。1泊2日で機器の設置など

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この農場は、とてつもない数のウシさんをとても健康的に管理しているので、いつもどおりに感嘆しまくりました。真似はできないのですが...


4/3(木)都井岬で急患
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早朝の恋ヶ浦。風向きのよい速い波、うまい方のための波
見てるだけなら超うつくしい...

肢にワイヤーが絡まって、馬がけがしているとの連絡あり
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まずは吹き矢で鎮静

今回も宮崎NOSAIのアベンジャーズに協力依頼しました
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早朝から駆け付けるNOSAI車列。その姿はあたかも西部警察のオープニングシーン(動画)のようにも思えるのであった

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「だいじょうぶですか?...」心配そうな、やじ馬たち

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無事終了して山に帰っていくミサキウマ67番。あとは自力で治ってください。宮崎NOSAIチームの皆様、本当にいつもありがとうございます!


一方、こちらは恒例、惰性で逃避の4月
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どこへいっても桜満開春うららとなっていますが
春と言えばやっぱり修羅ですし...

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ということで、リアル修羅の街があると言われる国にやってきました!はたしてまだこちらの世界でサバイバルできるのか...そろそろ無理なのか...どうなんだろかと思いつつ
Posted by 鎌田 at 08:13
3月も終わりそう [2025年03月27日(Thu)]
最近、暑いです
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3月とは思えない積乱雲の湧き立つ牧場上空

仕事は毎日、一難去ってまた一難。悲しい社畜は今日もまた
「ぶっちゃけありえない...」と歌いたくなる年度末

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今日は暑熱の豪雨、昨日は30度越えの真夏日でした

今日は公開講座や動物環境管理研のハンドリング練習があり、獣医衛生研の採材があり、その他もいろいろあり

おとといの夕から子豚がうまれてきました
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今週は他大学(日大・近大・東北大)からの拠点実習があり、タイミング良く分娩観察

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生後3分、余命6か月の子豚さん

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ブタのへその緒はなぜ長いのか考察...
運が良ければ余命30年の社畜でも、何かが閃く夜でした


昨日の午後は拠点実習トリオと都井岬調査に行ってきました
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暖かいというよりは暑い一日

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昼寝日和だ、穏やかだ

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カラスと馬の、不思議な関係(動画)

人出でにぎわう丘の上
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景色もいいし戯れるのもいいのですが、小さなダニがうじゃうじゃとわいてきてるので気をつけて!


月曜には卒業式もありました
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あっという間に卒業だ...


先週末は久しぶりの訓子府。共同研究の機器設置など
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たいへん勉強になります

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ウシの吐く息まだ白い(動画)


女満別から飛び立った上空から見る屈斜路湖
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阿寒の山々、弟子屈、鶴居、釧路湿原、釧路港...
凍りも緩んできた春の大地です

はじめて北海道に来たのは大卒後の赴任時でした。携帯もGoogleマップもない時代、ホウレンソウもしないできない若輩が曇天の釧路空港に降り立ったのは3/31の夕方でした

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訓子府の夕暮れ

バスを乗り継ぎようやく着いた夕暗闇の鶴居村。街灯に照らされる濃厚な夜霧以外は人っ子一人みえません。ここはロシアかと寒さに震えつつ右往左往し、数十分後に出会った第一村人に道を尋ねてNOSAI家畜診療所に向かいました

明かりのついた窓ガラスをノックして、中で宴会中の先輩方と「もうこねぇかと思ってたぞ」と呟く所長の注ぐ焼酎を飲み込んだのが30年くらい前の話...

昨年まで住吉牧場へ実習に来ていた岡山理科大学の学生から、獣医師国家試験合格の連絡が来ました。赴任地は鶴居のとなりの標茶で、自分の同期が所長になっているらしい...
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寒風の雪原に立つと、当時のいろんな思い出が浮かんできます。卒業する皆さんも、時間は長いようで短くもあるので、行く先々で好きなだけ励んでみてくださいね!
Posted by 鎌田 at 20:21
春になります [2025年03月17日(Mon)]
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宮崎は田植えの季節

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桜の花もちりぬるを

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最近生まれたかわいいジャージー子
その鼻ぴくぴく(動画)

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その母(初産)
おりこうさん

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その親族一同

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同居の方々


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三寒四温の都井岬

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最近、ターザンの森遊歩道が再整備されたそうで、
前から気になってたので、登ってみました

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まあまあのジャングル

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きつつきの巣穴の倒木

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断崖絶壁すぎる

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ちょっと演出過剰な空中階段
さすがに迂回路ありましたが

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すきなだけターザン可能である

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終点は都井岬灯台の駐車場
高低差と絶景で息がとまりそう...

帰りの下りは楽ちんだけど、勢い余ってダイブに注意だ
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この時期の春風にはいろいろふわふわ飛んでいる

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その正体はこいつらだ

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格納中のサカキカズラの綿毛さん

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こちらのかずらはだれでしょか

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綿毛の種はどこまでもふわふわ風まかせなのだ。そしてまたこの綿毛のような日々が続いてしまう今年の3月

さてさて今月、ウシの値段が爆上がりしました。どこかで起きてるすごい変化がようやく反映されてきたようで、これからとんでもないことが多々起きるかもですが、わかったころには致し方なし、いい方向であることを祈るだけの春なのでした
Posted by 鎌田 at 22:28
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