
技能実習制度改正の記事によせて[2014年01月10日(Fri)]

技能実習生のトラブルが後を絶たないのは、日本語の理解不十分によるコミュニケーション不足が根本的な原因です。来日前・来日後の日本語教育が義務付けられていますが、ほとんど形骸化してしまっているのが現状です。ましてや建設現場など安全に細かく注意を払わなければならない仕事では、仕事の専門用語や安全対策の用語の知識は大変重要です。
また、技能実習制度の期間が3年から5年に長期化することはメリットもありますが、技能実習生が長期間家族と離れ離れになることで家庭が崩壊してしまったりするなどの問題も発生するということです。さらに、技能実習生が帰国後に日本で修得した技能を活かした仕事が出来ているかといえば、ほとんど出来ていないというのが実態です。こういった現状を踏まえた上での技能実習制度の適正な運用が望まれます。
メンターネットでは法的保護情報講習や来日前後の日本語教育、多言語での情報提供など、トラブルを未然に防ぐためさらなる支援を行っていきたいと考えています。