あ〜あ寒い寒い。
立春に合わせたかのように冷たい寒気が列島を取り巻いています。いつも暖房に頼る毎日ですがここはひとつ“冬味”を味わおうではないですか。寒冷諸地の皆様には誠に申し訳けありませんが温暖な瀬戸内の田舎町に育ち少しは寒波に立ち向かう味わいもまたおつなものではないでしょうか。

４０歳代の若い主婦の方はお部屋にめいっぱいに暖房をかけて居るのに両手をポケットに突っこんで寒い寒いを連発して居ます。もう一人の６０歳代の主婦はこの時期素足で外を駆け回って居ます。そしてこんなことを。“私の家では暖房は入れていないこれくらい未だ大丈夫ですよ”と。
一体どうなっているのだろうと思いますがどうも現実です。
こんな育ちも考え方も違う世代が同居してうまくいくわけないなあと、ふと考えたくもなりました。どちらが正しいとかどちらが間違いとかではなくもっと深層に違いがあるような気がしています。
その違いをどう改善していくか家庭だけではなく社会でも配慮が必要な時代に入っているような気がして居ます。“ジェネレーションギャップ”で片付けるにはもっともっと重い課題です。

ところで、こんな大きな柚子があるんだろうかと思われるくらい２０センチ近い柚子を持って来られた方がいらっしゃいます。これを温泉に浮かべて世代を超えて仲良くお湯に浸かって呉れると心も身体も暖かくなれるのではないかと。

一点だけ。
NHKが揺れて居ます。いわゆるマスメディアの象徴であり本来もっとも普遍・不当的なものから外れるべきそのトップと経営委員諸氏の思想の隔たりが全く埋まりません。
当のアベノミクス先生は過去の歴史問題の放送に関してNHKと対峙してきました。その教訓から今度こそ学んだことを実績に移しただけなのでしょうが用意周到の意気構えと実行に移す魂胆とは本当にこの方の意思を感じます。見事にロシアの大統領が如くに公共放送の権力を独り占めにして実効支配を固めました。既に、世界最大の大手新聞社は抑えているし、あとは、大阪・名古屋発信の新聞社を抑えればマスメディアをコントロールできそうだと。
この民主主義国家日本で何か大きな権力構造が権力体制が着々と進められているように感じます。
暮らしを豊かにすることに汲々としている日常の中にあり、庶民の皆様の暮らし向きが実際にはドンドン不自由になっているようで少し不安です。


【ゆず】