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サウジでの大巡礼開始[2020年07月31日(Fri)]
サウジアラビアで7月29日、イスラム教の聖地メッカへの大巡礼ハッジが始まった。巡礼中の新型コロナ・ウイルス感染拡大を防ぐため、例年に比べ規模を大幅に縮小し開始された。 ハッジはイスラム教徒にとっての宗教的義務である5行の一つで、心身の健康なイスラム教徒は一生に少なくとも一度は行わなければならないとされている。例年200万人以上が各国から参加するが、ことしはコロナ・ウィルス感染拡大のため、サウジ政府は、国内のイスラム教徒1000人に限って、巡礼を認めたとされる。サウジでの新型コロナ感染者数は、7月30日の段階で、世界で14番目で、中東では2番目に多い274,219名、死者2,842名に達している。
https://youtu.be/w8QJZNtSsuU
https://youtu.be/69TbUbNGGr8
(主な大巡礼の行事行程)
@メッカ聖域入域:男性はイフラームという聖域入域の際、2つの縫製のないイフラーム用の衣装を身にまとい、女性もゆとりのある衣装で体を覆い、ミカート(Miqat)というゲートから入場する。
A その後、メッカのグランドモスク内にあるカアバ神殿の周りを反時計回りに7回回る(タワーフと呼ぶ)。その後、サファとマルワという2つの丘を7往復する(サアイと呼ぶ)。
B メッカから行程8kmのテント村のあるミナ(Mina)に向けて出発する。
C ミナから夜明け前に出発し、約14.4km先の預言者ムハンマドが最後の説教を行ったとされるアラファト山で祈りを捧げ、1日過ごす。イスラム教徒の多くは、断食する。
D 日没後、移動を開始し、約9km先の岩山の荒野「ムズダリファ」で平地を探して一泊する。その際、翌日に備えて小石を拾う。
E 夜明け前に出発し、ミナで悪魔に見立てたジャマラートと呼ぶ3本の石の柱に小石を投げる(圧死事故等が多発したため、現在は柱の前は構造物が5層になって、交通整理されるようになっている)。巡礼者は、悪魔に石を投げて追い払う。
F神がアブラハムに息子イサックを犠牲にささげよと命じ、それに従おうとしたアブラハムに、神は天使を遣わして、それを停止させ、息子にかわって羊をささげることを許した逸話にちなんで、巡礼者は、羊やヤギなど動物を犠牲にして、神にささげる
G 男性は髪の毛を剃り、イフラームの衣装を脱ぎ捨てる。
H カーバ神殿に戻り7回周回するとともに、タワーフとサアイの間を7回往来する。
I さらに、ミナに移動し、ジャマラートの柱に小石を投げる。
J 最後にカーバ神殿で、お別れのタワーフを行い、巡礼の行を終了する。
 因みに、巡礼参加者の多数は、巡礼の機会に、もうひとつの聖地メディナを訪問する者も多いが、メディナ訪問は、巡礼の一行事には位置付けられていない。

Posted by 八木 at 09:17 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

シリア上空を飛行中のイランのマハン航空旅客機に対する戦闘機2機による進路妨害 [2020年07月24日(Fri)]
7月23日夜、テヘランからレバノンの首都ベイルートに向かい飛行中のイランのマハン航空の旅客機が、米軍機とみなれる戦闘機2機に進路を妨害され、急降下し、乗客数名が負傷し、航空機内部は一時パニック状態に陥ったと報じられた。関連映像は、次のYoutube、あるいはロシアトゥディ記事からアクセスすることができる。
https://youtu.be/HqjB1eE1JNc?t=29
https://www.rt.com/news/495672-israel-jet-iran-passenger-plane/?utm_source=browser&utm_medium=push_notifications&utm_campaign=push_notifications

(骨子)
●7月23日夜、ベイルートに向け、155名の乗客を乗せ飛行中のイランのマハン航空の旅客機がシリア上空を飛行中、2機の戦闘機が急接近し進路を妨害されたため、急降下し、乗客数名が負傷した。
●イラン外務省アッバース・ムサーヴィ報道官は、7月23日、テヘランからベイルート行きの飛行機に何が起こったかを理解するための調査が進行中であり、イランは、シリアのマハン飛行機に関連する事件の調査が終了した後、必要な政治的および法的措置を取ると述べた。
●ムサーヴィ報道官は、イランのラヴァンチ国連大使はアントニオ・グテーレス国連事務総長に対して、航空機がテヘランに戻る途中で何かが起こった場合には米国が責任を負うことになると電話で警告したことを明らかにした。この警告は、米国の利益代表を務める駐テヘラン・スイス大使にも伝達された。
●当初、マハン航空機を妨害しようとしたのは、イスラエル戦闘機であるとの報道があったが、マハン航空のパイロットは、必要な安全距離を保つよう2機の戦闘機のパイロットに呼び掛けた際、先方からは米国人であるとの反応があったとされる。
●情報によると、米軍戦闘機によるイラン航空機の進路阻止は、シリア、イラク、ヨルダンの国境をつなぐ三角地帯であるシリア領内のアルタナフ地域上空付近で発生し、タナフには米軍の駐屯地が存在する。
●ベイルートのアルジャジーラ事務所によれば、マハン航空機は現地時間午後9時30分にベイルート空港に着陸し、負傷した乗客に応急処置が行われた後、飛行機は11:30にテヘランに向け出発した。
●米国、イスラエルは以前、マハン航空が、イランに関連する武装組織に武器を輸送していたとして非難した経緯がある。

Posted by 八木 at 11:06 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

イラン政府による韓国政府へのイラン凍結資金一部解除に向けての働きかけ [2020年07月16日(Thu)]
7月14日、ザリーフ・イラン外相は、国会議員との会談で、米国の制裁圧力のために送金されていないイランの凍結資金の解除を関係国に繰り返し求めており、オマーンや中国など一部の国々は、これらの凍結された資金の返還に対して積極的に行動したが、韓国はこの点に関して重要な行動をとっていない、韓国政府は主に米国の制裁のためにイランに支払うべきお金を送金する際に「特定の問題」があると主張しているとコメント。

イラン当局は、イラン側が基本財の購入にブロックされた資金を使用できるように、韓国側に65億ドルから90億ドルの凍結解除を求め、イラン・韓国商工会議所筋によれば、先週、韓国側がイラン資金の一部凍結解除に合意し、韓国側は、イランが医薬品や医療機器の購入のために資金の一部を使用することを許可することに同意したとされる。

イランの外交筋は、現在各国とブロックされた資金の返還について交渉しており、他方では(如何なる法的措置かに言及することなく、資金の返還のため)適切な法的措置がとられている,と発言した。
https://www.presstv.com/Detail/2020/07/14/629621/Iran-Zarif-blocked-funds-Oman-China-South-Korea

(コメント)イランと貿易取引する国の企業は、米国の制裁を避けるためには輸入代金を米ドルならびに米国の影響下にある銀行間の送金通信システムSWIFTが関与しない形で、送金・決済する必要がある。そのためには、モノとモノとのバーター貿易や、自国通貨やソフト通貨(アフリカなど途上国の通貨)を使用して決済するか、あるいは、欧州3か国が2019年1月に立ち上げた「貿易取引支援機関(Instrument for Supporting Trade Exchanges:INSTEX)」のような仕組みを使用する必要がある。今回韓国が、どれくらいの規模で、いかなる形で、イラン資金凍結を解除したのか不明であるが、イランの凍結資金の一部を使用して、医薬品・医療機器を購入することを承認したと思われ、INSTEXを利用したわけではないが、それに近い形で使用を認めたものと思われる。
(参考)INSTEXについて
JCPOAの当事者である英・独・仏欧州3国は、2019年1月末にイランとの貿易継続のための特別目的事業体INSTEXの立ち上げを宣言した。コロナウイルス感染がイランで拡大する中、2020年3月31日、欧州3国は、INSTEXを通じた初のイランとの取引を実施し、医薬品を供給した。
• 2019年1月31日に欧州3国外相がINSTEX創設を発表して以来、実に1年2か月ぶりに同メカニズムを通じた初の欧州とイランの取引実施が確認された。そもそもINSTEX創設段階から、欧州外相は、イランの生命線である原油取引には言及しておらず、また、イランが輸入する物資も、医薬品や医療機器、農産物分野に焦点をあてるとしており、極力米国を刺激しないよう配慮しており、その後の、米国のイラン制裁強化を受けて、実際のINSTEXを通じた取引は実現していなかった。
• このメカニズムの下では、米国の金融制裁の対象となっているイラン中銀やその他の銀行を介して送金が行われることはなく、欧州側に設置される貿易取引支援機関が、欧州企業との間で資金のやりとりを管理し、外貨が直接イラン側に届けられることがない仕組みになっており、例えば、@イランがピスタチオを欧州に輸出する、A欧州の企業はINSTEX指定の欧州銀行に代金を支払う、Bその代金の範囲内で、欧州の企業が医薬品をイランに輸出する、C当該欧州企業は、INSTEX指定の欧州銀行から代金を受け取る、などの流れになるものと予想されてきた。
• 今回欧州がコロナ感染拡大阻止に取り組むイランに医薬品を供給し、その見返りにイランが欧州に何を輸出したのかは判明していない。この取引において、ドルはもちろんのこと、ユーロをはじめとする外貨は一切、イラン側にはもたらされない。欧州は、イランにおけるコロナウイルス感染拡大を受けて、このタイミングであれば、人道的見地からイラン国民に必要な医薬品をイランに輸出しても米国からクレームがつくことはないと判断したと考えられる。

Posted by 八木 at 10:32 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

中東諸国におけるコロナウイルス感染拡大(1か月半前との比較)[2020年07月09日(Thu)]
コロナウイルス感染者数について、7月9日時点で、5月中旬以降の変化について、気づきの点は次のとおり。世界全体10位のイランは5月初旬以来第二波が押し寄せ、6月以来高止まり状態。世界全体14位のサウジは6月以降第一波を上回る第二波が押し寄せ、高止まり状態。同15位のトルコは4月中旬の第一波を越える波は押し寄せていないが、それでも、毎日千人を超える感染者数を記録。27位のイラクは5月末以降感染者数が急増。直近一日の感染者増は、2741名増で、イランを上回った。一時期、感染を抑制したかに思えたオマーン、イスラエルも再び感染者数が増えている。イエメンは報告数を見る限り極端に増えているわけではないが、着実に増加している。ヨルダンは、比較的、うまく抑えている。シリアは感染者数が伸びていないが、これは検査数の問題が影響しているとみられる。全体として、コロナ感染者を抑えきれず、むしろ、拡大の傾向がうかがわれる

(中東諸国の感染者数)2020年7月9日11:00GMT現在(カッコ内の数値がふたつあるのは、7月9日の増加数+8日の増加数)
イラン 感染者数 250458 (+2079+2691) 死者12805(+221+153)
サウジ 感染者数 220144(+3036) 死者2059(+42)
トルコ 感染者数 208938(+1041) 死者5282(+22)
カタール感染者数 101553      死者138
エジプト感染者数 78304(+1025)   死者3564(+75)
イラク 感染者数 67442(+2741)  死者2779(+94)
UAE  感染者数53045        死者327
クウェート感染者52007        死者379
オマーン感染者 51725(+1518+1210) 死者236(+3+9)
イスラエル感染者33947(+390+1335)  死者346(+2+2)
バーレーン感染者30931        死者101
アルジェリア感染者17348       死者978
モロッコ 感染者14949        死者242
スーダン 感染者10084        死者636
パレスチナ感染者5220        死者22
レバノン 感染者1946        死者36
イエメン 感染者1318        死者351
リビア  感染者1268        死者36
チュニジア感染者1221        死者50
ヨルダン 感染者1169        死者10
シリア  感染者372         死者14
https://www.worldometers.info/coronavirus/#countries

Posted by 八木 at 21:06 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

サウジ人ジャーナリスト・カショーギ殺害欠席裁判開始と英国による制裁発動[2020年07月07日(Tue)]
2020年7月3日、イスタンブールの裁判所で、2018年10月2日にサウジのイスタンブール領事館で殺害されたるサウジ人ジャーナリスト・ジャマール・カショーギ(Jamal Khashoggi)の殺害に関与した疑いで起訴された20人のサウジ人容疑者の欠席裁判が開始された。
(これまでの経緯)https://blog.canpan.info/meis/archive/385
(サウジでの一審判決)https://blog.canpan.info/meis/archive/288
1. トルコでの欠席裁判の開始
 7月3日、イスタンブール第11刑事裁判所は本件に関する最初のヒアリングを開始した。最初のヒアリングは、イスタンブール検察庁が作成した117ページに及ぶ起訴状の朗読から始まった。起訴状は、サウジアラビア情報局の元副長官であったアハマド・アル・アシーリ、および王宮府元顧問であったサウード・カハタニの両名を「恐ろしい意図による計画的殺人を扇動した」と糾弾した。他の18人は「おぞましい意図と拷問」で殺害を行ったとして告発されている。
●トルコ司法当局は、殺害犯はジャマールを窒息させて死体を切り裂いた後、遺体を焼却することで死体を処分しようとした可能性があると推察している。
●起訴状によれば地元の技術者で、総領事館で働いていたデミール氏は、カショーギが近くの領事館に入った後、総領事公邸に呼ばれた、そこには5〜6人がいた…彼らは私にタンドール[オーブン]に火を入れるよう求めた。パニックのような雰囲気があった、総領事の庭のオーブンに加えて、肉の串焼きと小さなバーベキューを見た、オーブンの周りの大理石のスラブは、まるで化学薬品で掃除されたかのように色が変わっていたと証言した。起訴状によれば、領事の運転手は、総領事は生のケバブを地元のレストランから購入するように命じた、と証言。起訴状によると、デミール氏は、窓を覆った車が到着したときにガレージの扉の開閉を手伝うことを申し出たが、庭をすぐに出るように命じられた。(注:トルコの検察は、ケバブの購入は、ジャマールの遺体焼却をごまかすための偽装工作とみている)
TRT動画 https://youtu.be/UvHIGRNu8XA
https://www.aljazeera.com/amp/news/2020/07/khashoggi-trial-consulate-worker-told-light-oven-200703180203828.html

2.カショーギ氏のアラブ・ジャーナリスト育成奨学金構想
●ワシントン・ポストのコラムニストでサウジの著名なジャーナリストであったジャマールはトルコと米国で若いアラブ人ジャーナリスト育成のための奨学金を設立する計画を表明していた。彼はそのようなイニシアチブに投資する勇敢なアラブ人のビジネスパーソンがまだいると信じていた。彼はサウジ王国の多くの当局者が3カ国でそのような共同奨学金プログラムを作成する彼の計画を承認するとさえ信じていた。彼は、サルマン国王が海外の若いジャーナリストを教育することのメリットを認めるだろうと強く主張していた。彼がひとつ間違っていたのは、もはや国を(実質的に)運営していたのは、古い王ではなく、彼の野心的な息子であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子(MBS)であり、皇太子はずっと前にジャマールの死の判決に署名していたということであった。
https://www.dailysabah.com/opinion/columns/a-lit-oven-for-khashoggi
3.サウジの裁判のその後
●サウジ国内では、起訴された11名のうち、第一審で5名が死刑、3名が有期刑、3名が証拠不十分で無罪の判決を受けていたが、5月22日のラマダン月のライラ・トル・カダル(定めの夜)にジャマールの息子が、死刑判決を受けたものを許すとの声明を発出し、刑の執行猶予が決定されたため、全員が解放されているとのこと。ちなみに、カハタニ元王宮府顧問は、サウジの裁判プロセスで起訴さえされていない。
https://www.cnn.ph/world/2020/5/23/Jamal-Khashoggi-sons-pardon-father-killer.html
4.英国政府の制裁発動
●7月6日、英国は、人権侵害者を処罰する新しい英国の権限の下で、ロシア、サウジアラビア、ミャンマー、北朝鮮からの数十の個人や組織に経済制裁を科した。ドミニク・ラーブ外相は、制裁は「近年の悪名高い人権侵害」の背後にいる人々を標的とし、血塗られた資金洗浄を止めることを目的としたと述べた。英国外務省によると、英国の最初の制裁は、セルゲイマグニツキー弁護士の虐待と死に関与したとされるロシア人25名と、ジャーナリストのジャマール・カショーギの殺害に関与したサウジアラビア国民20名を対象とする。サウジ名のリストには、サウジアラビアの元王室顧問であったサウード・カハタニと、元情報諜報局の責任者であったアハマド・アルアッシーリ将軍が含まれる。
https://www.aljazeera.com/ajimpact/uk-sanctions-saudis-russians-magnitsky-powers-200706165359282.html

(コメント)5月22日のラマダン月の終わりのライラ・トル・カダル(定めの夜)にジャマールの息子たちは、父親を殺した者を赦免したことを発表した。サウジの法律によると、殺人事件の被害者の息子からの赦免は法的執行猶予としての効果を発揮する。昨年12月、サウジの一審の判決で、サウジ人5人の政府職員に死刑が宣告された。被害者の家族が赦免を認めた場合、加害者の家族は、カショーギの家族に、流された血の代償として賠償金を支払う責任がある。彼らが支払いをする余裕がない場合、国家は加害者の家族の代わりにすでに家族に支給された国家の見舞金に加えて支払うことができるとされる。昨年、殺害の補償として家族が数百万ドルの現金と資産を受け取ったと報じられたが、息子たちは、彼らがサウジ政府から血の代償としてのお金を和解のために受け取ったことを否定した。事件後本件を調査した国連の特別報告者であるアグネス・カラマールは、家族の赦免について、「サウジアラビアは、ジャマール・カショーギの事件に正義をもたらさないことを繰り返し証明してきた。これは、サウジの免責パズルの最後のピースであり、世界中の聴衆の前で演じられる正義のパロディの最後の行為である。殺人者は自由に歩きまわることなる。 」とコメントした。家族でさえ許しているとして本件を過去のものにしたいサウジ指導部と、それを欠席裁判の形で許さないトルコ政府、あくまで、MBS指導部を擁護するトランプ政権と、殺人事件を起こしておきながら何事もなかったかのように暗殺団全員が自由になるのだけは許容できないとする英国政府の対応から、「正義」の判断は、それぞれがおかれた立場の違い、思惑の違いからかくも変化するものなのか思い知らされる気がする。

Posted by 八木 at 14:08 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

サウジアラビアのVAT(付加価値税)引き上げ[2020年07月01日(Wed)]
サウジアラビアでは、本日7月1日からVAT(付加価値税)の税率を現在の5%から15%に引き上げる。オイルマネーで潤ってきた大産油国サウジも、最近の原油価格下落や新型コロナウイルスの感染拡大で、財政収入が打撃を受けており、VATの引き上げも苦しい台所事情を反映したものに間違いない。サウジは、2018年1月1日に、商品とサービスに初めて5%のVATを導入した。対象は、ガソリン、ディーゼル、食品、衣類、公共料金、タバコ、ソフトドリンク、ホテル宿泊施設など、ほとんどの商品とサービスを対象としている。サウジは、7月28日頃開始予定のイスラム教徒にとっての宗教的義務5行のひとつである大巡礼(ハッジ)の海外からの巡礼参加を取りやめ、国内滞在者のみに人数を限定して実施する旨発表した(昨年は全体で2百数十人参加)。巡礼月の特定時期以外にメッカを巡礼する年間8百万人規模のウムラも中止されており、サウジは、財政維持の緊急対応を迫られている。IMFが6月に発表したGDP成長見通しでは、サウジは、2020年マイナス6.8%の成長が見込まれている。VAT引き上げ前に、サウジ国内の消費者は、食料品や必需品購入のため、ショッピングセンターや市場に殺到したとのこと。
関連報道https://www.aljazeera.com/ajimpact/pre-tax-spree-saudis-pack-shops-buy-gold-cars-vat-hike-200630135912379.html

Posted by 八木 at 08:57 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)