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ソチでのロシア・トルコ首脳会談注目点[2022年08月07日(Sun)]
8月5日、ロシアのソチを訪問したトルコのエルドアン大統領は、7月19日のテヘランでの会合に続いて、プーチン大統領と対面で会合した。
懸案となっていたウクライナの穀物輸送は、すでに、とうもろこしを満載した輸送船がレバノンに向けて出港したあと、第二陣の輸送も手配され、トルコ、国連が仲介したウクライナ船舶による穀物輸送合意は、概ね履行段階に入っている。会談前の両首脳のコメントの注目点は次のとおり。特に、ウクライナからの穀物輸送の安全回廊確保の合意を結んだ際には、ロシア産穀物の輸送も妨害されないが別途合意されていたこと、ならびにアックユ原発の建設が順調に進んでいること(ロスアトムが建設中でまもなく1号機が完成予定)、2020年1月に開通した黒海を通じてのトルコストリームガスパイプライン(2本のパイプライン合計年間315億立方メートル輸送能力を有する。半分の157.5億立方メートルは、トルコ国内消費用で、もう半分の157.5億立方メートルは、トルコ経由欧州輸送用)は、ノルドストリームなど他のパイプラインと異なり、順調に欧州へのガス供給が継続されていることを強調している点である。両首脳は、これまで、シリア内戦、リビア内戦、ナゴルノ・カラバフ紛争で敵対する勢力を支援しながら、両首脳の直接対話を通じて停戦を実現してきた実績がある。NATO加盟国であるトルコがなぜ対ロシア制裁に加わらず、ロシアとの実務関係を維持するのかについて、訝しむ声は当然あるものの、ウクライナ危機の武力での決着が見通せない現状において、トルコのように、ロシアとの間で、具体的かつ実務的なやりとりができる存在は極めて重要である。

(プーチン大統領)黒海の港を通したウクライナの穀物輸出の問題は、(エルドアン)大統領の個人的な関与と国連事務局の調停のおかげで解決された。 穀物は輸出されている。このことと、ロシアの食糧と肥料が妨げられずに世界市場に届けられるという一括決定が同時に採択されたことに感謝したい。2021年の両国の貿易額は 57% 増加し、今年の最初の数か月 (1 月から 5 月) で 2 倍になった。我々が取り組んでいる大規模なプロジェクトであるアックユ原子力発電所の建設は非常に重要なエネルギープロジェクトであるが、しばらく前に建設を完了したトルコストリーム(TurkStream)ガスパイプラインは、今日、欧州にロシアのガスを供給するための最も重要なルートの1つであることをリマインドしたい。 トルコストリームは欧州への石化エネルギー供給の他のすべての供給手段とは異なり、順調に、スムーズに、そして失敗することなく運営されている。トルコの消費者への輸送だけでなく、欧州の消費者への輸送も意味している。欧州のパートナーは、市場へのガスの継続的な輸送を保証しているトルコに感謝すべきである。

(エルドアン大統領)今日、世界はソチに注目している。その結果は我々の会談後に判明する。両国関係の新たなページが開かれると信じている。これはエネルギー、ならびに私たちが対策を講じた黒海を経由する「穀物回廊」に関するものである。また、観光や輸送など、これらすべての分野のすべての問題について対策が講じられている。とりわけ、アックユ原発は、エネルギー分野において我々にとって非常に重要。アックユ原発の建設が継続しており、遅れが生じないようにする必要がある。すべての作業が予定どおりに進み、計画どおりに完了している必要がある。トルコのエネルギー需要の 10% は、アックユ原発によって賄われる
http://en.kremlin.ru/events/president/news/69119

(参考)ロシア・トルコ共同声明(2022年8月5日、ロシア大統領府)
ロシア連邦のウラジミール・プーチン・ロシア連邦大統領は、(エルドアン)トルコ共和国の大統領と2022 年 8 月 5 日にロシアのソチで会談した。
進行中の地域的および世界的な課題にもかかわらず、両首脳は、相互の尊重、相互利益の認識に基づいて、また国際的な取り組みに従って、トルコとロシアの関係を促進するという共通の意志を再確認した。
この理解の枠組みの中で、トルコ・ロシアの二国間問題の議題にある問題について広範な協議を行い、両首脳は二国間の貿易量をバランスよく増加させ、設定された目標を達成すること、経済とエネルギーに対する互いの期待に応えること、運輸、商業、農業、産業、金融、観光、建設などのセクターに関して、両国の議題で長い間懸案とされてきた問題について、協力を促進するための具体的な措置を講じることに合意した。
地域問題に関して、首脳は、地域的及び国際的な安定を達成するために、トルコとロシアの間の誠実で、率直で、信頼に基づく関係が重要であることを強調した。
この枠組みの中で、両首脳は、ウクライナの港からの穀物と食糧品の安全な輸送に関するイニシアティブの締結において、両国間の建設的な関係が果たした役割を認識した。両首脳は、ロシアの穀物、肥料、およびその生産に必要な在庫原料の輸出が妨げられないことを含め、イスタンブール合意の完全な実施を、その文面および精神の双方において確保する必要性を強調した。
シリアにおける最近の進展についても議論され、この会合において、両首脳は、政治プロセスの促進が重要であると強調した。首脳は、シリアの政治的統一と領土の一体性を維持することの重要性を強調し、すべてのテロ組織との戦いにおいて協調と連帯を持って行動する決意を再確認した。
両首脳は、リビアの主権、領土保全、国家統一に対する強いコミットメントを強調した。両者は、可能な限り幅広いコンセンサスに基づいて自由で公正かつ信頼できる選挙を実施することの重要性を強調し、リビアの主権とリーダーシップの下で継続する政治プロセスへの支持を繰り返し表明した.
首脳は、トルコ・ロシア・ハイレベル協力評議会の次回会合をトルコで開催することに合意した。
http://en.kremlin.ru/supplement/5830

Posted by 八木 at 10:40 | イスラム世界で今注目されている人物 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)