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サウジとイランの外交関係正常化への動き(ジッダ駐在外交官への査証付与)[2021年12月24日(Fri)]
12月23日のブルームバーグほかが報じたところによれば、サウジ政府は、イスラム諸国57か国で構成されるイスラム諸国会議機構(OIC)の本部が置かれたジッダへの常駐を認めることになる3名のイラン人外交官に査証を付与した。両国間の外交関係正常化に向けての重要な一歩であるとみられている。両国関係は、2016年1月のテヘランのサウジ大使館へのイラン人乱入事件以後、外交関係が絶たれていたが、本年、イラクの仲介で、両国代表団同士の対話が開始されていた。次回バグダッド会合では、両国は、大使館再開に向けて、技術ミッションを派遣することについて協議する見通し
●アミール・アブドラヒアン・イラン外相は、23日の来訪中のイラク外相との共同記者会見で、イラク政府がイランとサウジアラビアの間の誤解解消を助けるために行った努力を称賛し、イランはバグダッドで開催されるサウジとの次のラウンドの会談に参加すると述べ、前回の会談では、サウジ側に一連の実用的で建設的な提案を行った。両国の代表団は近い将来バグダッドで会合し、協定の次の段階の実施に取り組むだろう、両国の技術代表団がそれぞれの(閉鎖中の)大使館を訪問し、相互関係の回復に必要な準備を進める用意ができていると表明。
●サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン・アルサウード外相は、11月の仏24とのインタビューでイランとサウジアラビアの間のこれまでの4回の会談は、腹の探り合いであり、友好的ではあるが、実質的なものではない。我々は、この地域で我々が抱える懸念に対処することについて、イランとの実質的な話し合いを求めている。それにより、通常の関係を築くことができる…しかし、そのためには我々全員が抱えるすべての懸念に対処する必要がある、と述べていた。
(参考)最近のサウジ・イラン関係
1.サウジアラビアは、2016年1月に、著名なシーア派サウジ人聖職者ニムル・アル・ニムル師の処刑に激怒したイランの抗議者がテヘランのサウジ大使館、マシュハドのサウジ領事館を襲撃した後、イランとの外交関係を断ち切り、双方の大使館、領事館が閉鎖された。
2.サウジとイランの代表団は、イラク政府の仲介で、2021年合計4回会合し、そのうち直近の会合は、ライシ政権発足後初の両国会合であった。
3.独週刊誌シュピーゲル(2021年4月24日号)によると、サウジの情報機関の責任者ハーリド・ビン・アリー・アル=フメイダーン氏(Khalid bin Ali AL Humaidan)と「イスラム革命防衛隊」 (IRGC)コッズ部隊司令官でイスマエル・ガーニ氏(Ismail Qaani。2020年1月3日米軍のドローン攻撃で殺害されたカーセム・ソレイマニ司令官の後任)が4月9日、イラクのバグダッドで会合した。
https://www.presstv.ir/Detail/2021/12/23/673253/Amir-Abdollahian-Fuad-Hussein-Iran-Iraq-Vienna-talks-E3-JCPOA-sanctions-removal-Saudi-Arabia-relations-France
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-12-23/iran-saudi-talks-move-ahead-as-tehran-says-diplomat-visas-issued

Posted by 八木 at 15:51 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)