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次期シリア大統領選挙は、5月26日[2021年04月20日(Tue)]
シリア国営通信SANAによれば、4月18日ハムーダ・サッバーグ・シリア議会議長は、次期大統領選挙が5月26日に行われると発表した。
在外投票も実施され、2021年5月20日に投票が開始される。候補者は10日間のうちに立候補登録を済ませる必要がある。立候補には、アサドのバアス党が支配する議会で、35人の国会議員の支持を必要としている。
前回の大統領選挙は2014年6月に行われ、アサド大統領が88.7%の得票率で当選した。任期は7年
シリア大統領官邸は、3月18日アサド大統領とアスマー夫人は、新型コロナ・ウィルス陽性が確認されたと発表していた。アスマー夫人は、2019年に乳がんの手術を受けた経緯がある。夫妻は、その後陰性が確認され、大統領は、3月30日には通常の職務に復帰したことが確認された。
https://www.rudaw.net/english/middleeast/syria/180420211
https://www.middleeasteye.net/news/syria-presidential-elections-slammed-farce
https://www.voanews.com/covid-19-pandemic/syrian-president-assad-his-wife-have-recovered-covid-19
(コメント)軍事的には、2016年12月にアレッポを解放し、反体制勢力をシリア北西部のイドリブに封じ込め、シリアの領土の多くを解放し一息ついたアサド政権であるが、これから復興に力を入れようとした矢先の2020年6月に、トランプ政権下の米政府はシリアの中央銀行の資金洗浄疑惑、シリア政権中枢の戦争犯罪を理由に、シーザー・シリア市民保護法を発動した。当時のポンペイオ国務長官は、米財務省と国務省がシーザー法と大統領令第13894号に従い、39の個人・団体を制裁対象に指定したと発表した。それは、シリア政府に経済的・政治的な圧力をかけ、その収入を断ち、それが戦争やシリア国民の大量虐殺に拠出されるのを食い止める持続的なキャンペーンを開始するのが目的とされる。制裁対象に指定されたのは、バッシャール・アサド大統領、アスマー夫人、ビジネスマンのムハンマド・ハムシュー氏、ファーティミーユーン旅団、アサド大統領の弟のマーヘル・アサド准将、姉のブシュラー・アサド、マーヘル准将の妻のマナール・アサドなど。これをきっかけにシリアポンドは大暴落し、さらに、シリア政権側のレバノンにおける銀行口座も打撃をうけ、レバノンの金融危機にも発展した。
シリア内戦で、アサド大統領を守ってきたのは、まちがいなくロシアのプーチン大統領である。2015年9月30日からのロシア軍のシリアでの軍事作戦開始は、シリア内戦の行方を占う意味で決定的であった。シリアはロシアにとっての長らくの軍事パートナーで、ロシアの海軍がタルトゥース基地を利用できるほか、中東への橋頭保としてシリアの重要性を認識していた。しかし、2020年4月、ロシアのメディアが、盟友であるはずのアサド大統領が次期大統領選挙に出ても30%の得票しか期待できないとの衝撃的な世論調査結果を発表した。これを巡って、プーチン大統領がアサドを見捨てようとしているのではなかとの観測も一部で生じた。しかし、自身も2036年まで大統領に留まることを可能にする憲法改正を行い、ロシアの反体制指導者ナワリヌイ氏の扱いなどを巡って激しく欧米と対立するロシアのプーチン大統領は、欧米が歓迎するような形で、アサド大統領を引きずり落とすことに影響力を発揮することは期待できない。長年アサド政権と対立してきたUAEはすでに2018年末に大使館をダマスカスに戻しており、米国との間でカショギ氏殺害をはじめとする人権問題を抱えるサウジも、アサド政権への立場を軟化する方向にあり、アラブ諸国内では、凍結中のシリアのアラブ連盟加盟資格停止を解くべきであるとの意見も出始めている。いずれにせよ、ロシアがアサド大統領の首に鈴をつけない限りアサドが大統領の座を降りることは考えられない

Posted by 八木 at 16:37 | イスラム世界で今注目されている人物 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)