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ローマ・カトリック教会の長であるフランシスコ法王のアラビア半島初訪問 [2019年02月04日(Mon)]
2月3日夜、ローマ・カトリック教会の第266代教皇であるフランシスコ法王は、就任後初めてアラビア半島に足を踏み入れ、アラブ首長国連邦(UAE)への3日間の訪問を開始した。空港では、UAEの実質的な最高指導者であるシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アブダビ皇太子兼UAE国軍司令官代行による出迎えを受けた。
法王は、3日間のUAE滞在中、2月5日にアブダビのザーイド・スポーツシティ・スタジアムで約13万5千人の信者を対象にミサを行う予定。さらに、2月3日から2日間の日程で、2019年を「寛容の年」として宣言したUAEのアブダビにおいて開催されている「人類の友愛に関する世界会合」への出席が予定されている。同会合出席の機会に、フランシスコ法王は、イスラム世界での最高の宗教的権威のひとつであるエジプトのアズハル機構を代表するシェイク・アハメド・アル・タイイブ・グランド・イマームとの会合も期待されている。人類の友愛に関する世界会合は、寛容担当大臣であるシェイク・ナヒヤーン・ビン・ムバーラク・アール・ナヒヤーン殿下により開催が宣言された。

ローマ法王とイスラム世界との接触を振り返りたい。パウロ6世は1964年に最初の聖地巡礼を行い、ヨハネ・パウロ2世は2001年にモスクに足を踏み入れた最初の法王であった。フランシスコ法王は、6年間の教皇在任中に、25回海外訪問を行い、うち13回はイスラム教国への旅であった。トルコからパレスチナ、エジプト、ヨルダン、バングラデシュ、中央アフリカ共和国まで、法王は現場のモスクでイスラムの指導者と共に祈り、二つの信仰の崇拝者たちの間の寛容と平和を呼びかけた。湾岸諸国が、宗教対話を主導するのは今回が初めてではない。2007年11月には、アブドッラー・サウジ国王がバチカンを訪問し、ローマ法王と対話した。翌2008年6月、アブドッラー国王は、メッカにおいて、イランのラフサンジャニ元大統領をはじめとするシーア派代表も招き、イスラム対話を実施。その成果を踏まえ、7月には、イスラム、キリスト、ユダヤ教の融和を目的とする世界宗教対話会合をマドリッドで開催した。それは、同年11月の国連における世界信仰対話会合の開催に結びついた。日本も河野洋平外務大臣のイニシアティブの下、外務省が2002年に「イスラム世界との文明対話」との称する対話を開始し、板垣雄三東大名誉教授らが中心となり計8回対話会合を実施した。文明間対話サウジ会合では、対話出席者へのアブドッラー国王による接見が実現した。2011年3月には、今回フランシスコ法王が訪問したアブダビで,文明間対話を引き継ぐ第一回目の「イスラム世界との未来への対話」セミナーが、ザーイド大学がホストしてアブダビで開催された。「未来対話」は,日本とイスラム世界の有識者や青年が特定のテーマについて議論することにより,相互理解を深めることを目的としており、計3回実施された。
ここ数年間は、イスラム世界との間で、スンニー派の代表格であるサウジとシーア派世界を代表するイランとの確執が目立っているが、アブドッラー国王時代は、イランとの間で様々な問題を抱えつつ、イランとの間でも必要以上に関係が悪化しないよう努めてきたことが伺われる。すなわち、現在のサウジ・イラン関係の緊張は、単にスンニー派・シーア派の宗派対立ではないことが伺われる。
アルジャジーラ報道によれば、少なくとも100万人のキリスト教徒がUAEに居住しており、13の教会が開設されている。また、カタール、オマーン、バーレーンにも教会が存在しており、湾岸諸国のキリスト教徒の数は約400万人にのぼるとされる。また、カトリック近東福祉協会が発表した統計によると、2017年のトルコ、シリア、レバノン、イラク、パレスチナ、イスラエル、エジプト、ヨルダンのキリスト教徒の数は、2億5千8百万人の総人口のうち1,450万人であるとされる。エジプトのコプト教徒(土着のキリスト教徒)で、国連事務総長を務めたブトロス・ガーリは、元エジプト外務担当相を長らく務めていた。しかし、外相になることはできなかった。中東イスラム地域の多くの国ではイスラム教徒が多数であるが、キリスト教徒のみならず、さまざまな少数宗派、少数民族が存在することを忘れてはならない。

Posted by 八木 at 20:23 | イスラムへの偏見をなくすための特色のある活動 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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