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アサド・シリア大統領のインタビュー注目点[2023年08月10日(Thu)]
スカイニュース・アラブは、2023年8月9日、シリアのバッシャール・アサド大統領との単独インタビューの模様を放映したところ、主要点とコメント以下のとおり。
1. シリア内戦の回避
●我々がシリアに突き付けられたさまざまな課題を含むすべての要求に応じていれば、理論的には戦争は回避できたであろう。その最たるものはシリアの権利の放棄であるが、 理論的な観点から言えば、我々はこの方向には行くことはない。我々がこの方向に行くと仮定すれば、戦争は回避されるが、我々は後ではるかに高い代償を支払うことになったであろう。右矢印1アラブの春がシリアに波及し、2011年に勃発したシリア内戦は、外国勢力の要求を完全に受け入れれば回避されたが、それは国家主権放棄につながり、その選択肢はなかったとのアサド大統領の従来の立場を表明したもの。

2. 反体制派による破壊の規模
●我々は、どのような陰謀が準備されていたのか知らなかったため、これほどの破壊規模になるとは予想していなかった。 我々はシリアに対して企みが準備されていることを知っていしたし、それが一部の人が考えていたような偶発的な危機ではなく、長期にわたると分かっていたが、その詳細については、誰も予想できていなかった。「反対勢力」について、それは国内で生まれた反対勢力のことであり、対外的に作られたものであるべきではない。 地元で生まれたということは、国内に支持の基盤があり、全国的なプログラムがあり、全国的な認知度があることを意味する。右矢印1この発言は、アサド体制に反対する勢力が国内で培われて発展してきた勢力ではなく、外部の意図により、外部の支援を受けて出来たことを指摘している。
3.シリア脱出を考えたか
●大統領を辞任せよとの国内の要求はなかった。外部の干渉や外部の戦争によるものではなく、シリア国民がそれを要求したときに、大統領が辞任すること、より正確に言えばその職責を離れることは重要である。 国内的な理由により、辞任することは普通であるが、外部から仕掛けられた戦争による場合は脱出あるいは逃亡と呼ばれる。私に逃げるという選択肢はなかった右矢印1シリアにおけるアラブの春勃発で、反体制派の要求は、アサドの退陣であったが、アサド大統領は、外部の企てで仕掛けられた戦争には立ち向かうしかないとの立場を強調したもの。
4.アラブ諸国との関係修復
●予測はできないが、期待はできる。我々は(関係修復の)制度を構築できることを願っている。 問題は、アラブ陣営内で制度に基づいて関係(を修復する制度)を構築しなかったことである。二国間関係について言えば、この理由とアラブ連盟を通じた集団的関係性に留まるせいで二国間関係は脆弱である。アラブ連盟は本当の意味で制度を構築するように変わっていないからである。これこそが私たちが目指しているものであり、我々は、それを克服できることを望んでいる。右矢印1シリアは、2023年5月7日のアラブ連盟外相会議で、2011年以来12年ぶりにアラブ連盟復帰が承認された。しかし、アラブ諸国との二国間関係は、順調には発展していない
5.対イスラエル関係
●シリア領土に対するイスラエルの侵略は、シリア軍が主にイランの駐留という口実の下に標的にされており、イスラエルがシリアの敵である限りそれは続くだろう。 たとえ部分的であってもテロリスト(シリアからみた敵対勢力)の計画を阻止できる限り、(イスラエルの)攻撃は継続するだろう。なぜなら、これらの攻撃はシリア軍が従事している戦闘で勝利を収め始めたときに始まったものであり、戦争は未だ継続しており、シリア軍が戦闘を終えていないためである。 右矢印1ここ数年、イスラエル軍のシリア軍あるいは、シリアに駐留する親イラン民兵組織等への空爆やミサイル攻撃がしばしば実施されており、2023年8月7日にもゴラン高原付近からダマスカス郊外にミサイル攻撃があり、4名のシリア人兵士が死亡したと報じられている。
6.対トルコ関係
●(トルコのエルドアン大統領との会談の可能性)前提条件のない会談とは議題のないことを意味し、議題のないことは準備のないことを意味し、準備のないことは結果のないことを意味するのに、なぜエルドアンと私が会うのか。 我々は明確な目標を達成したいと考えている。 我々の目標はシリアの土地からのトルコの撤退であるが、エルドアン大統領の目標はシリアにおけるトルコの占領の存在を正当化することである。 したがって、エルドアン大統領との(前提条件のない)会談は開催できない。右矢印1トルコは、2016年8月にユーフラテス川西岸のジャラブルスに越境進軍(「ユーフラテス川の盾」作戦)し、国境地帯を実効支配したほか、2018年1月には、シリア北西部アフリン地区に進軍(「オリーブの枝」作戦)し、2019年10月には、ユーフラテス川東方のタルアブヤド・ラスアルアイン間の帯状地帯に進軍(「平和の泉」作戦)し、現在も駐留を続けている。また、トルコは、2023年4月段階で、341万人のシリア難民を「一時保護」対象者として受け入れている。シリアとトルコの外交関係は、2012年3月以降断絶しているが、2022年12月29日にはモスクワでのシリア問題に関する関係国会合の機会に、トルコ側アカル国防相(当時)、フィダンMIT長官(当時)とシリア側アリー・マハムード・アッバース国防相、アリー・マムルーク諜報部長との会談が実施されている。
https://sana.sy/en/?p=314755
https://news.sky.com/story/syrias-president-assad-would-welcome-home-refugees-12936973

Posted by 八木 at 11:05 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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