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ファラオのミイラ展示を国家発揚の機会ととらえるエルシーシ大統領と展示を禁止したサダト大統領[2021年04月05日(Mon)]
4月3日、エジプトでは、エジプト王(ファラオ)のミイラ22体(王18体、女王4体)をカイロ博物館から、新たに完成したエジプト文明博物館に移動するパレードが実施された。ファラオのミイラは、1台ずつ王または女王の名前が刻まれた金色の車列で移送された。ファラオのミイラには、有名なラムエス2世やハトシェプスト女王が含まれている。車列は、カイロ中心部タハリール広場を出発し、カイロ市内を移動したのち、エルシーシ大統領が待ち受ける新博物館に到着した。移送されたファラオたちのミイラは、4月18日から「ミイラの間」で展示される。観光は、エジプトの4大外貨収入源のひとつで、エジプト政府は、2011年のアラブの春、2013年の軍部によるクーデター、2020年からのコロナパンデミックによる外国人観光客の減少による収入減の反転攻勢を目指している。

今回のファラオのミイラ移送パレードは、エジプト国民に対しては、エルシーシ政権による国威発揚と観光産業の復活のメッセージであり、外国人に対しては、四大文明発祥の地であるエジプトをぜひ訪問してほしいとの呼びかけである。

エルシーシ政権は、あたかも古代の王たちに敬意を表したかのような大々的なパレードを行った。一方、王たちのミイラの一般公開を禁じたエジプトの大統領もいた。1979年にイスラエルとの和平を実現し、1981年10月6日の戦勝記念日に、イスラム過激派によって暗殺されたサダト大統領である。サダト大統領は1980年にカイロ博物館でラムセス2世のミイラを見学した後、ミイラの展示を禁止した。大統領は、薄い亜麻布を除いて、偉大なラムセス2世がほとんど裸の状態で置かれて観光客の目に晒されるのを見たとき、大きなショックを受けたとされる。サダト大統領は自らをファラオのイメージとダブらせていたとされる。
https://youtu.be/DXdR4Prv1zA?t=4
https://www.aljazeera.com/gallery/2021/4/4/in-pictures-egyptian-mummies-paraded-through-cairo

Posted by 八木 at 10:44 | イスラム世界で今注目されている人物 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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