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ソレイマニIRGCコッズ部隊司令官殺害一周年にあたって[2021年01月03日(Sun)]
1年前の今日1月3日、ソレイマニIRGCコッズ部隊司令官は、バグダッド空港到着時、アブー・マフディ・アルムハンディスPMF(人民動員部隊:ハッシュド・シャアビィ)副司令官とともに米軍のドローン攻撃で殺害された。トランプ大統領退任前にトランプ政権が、イランを叩く口実を探しているのではという見方や、イランがウラン濃縮20%までを目指す旨IAEAに通報したと伝えられる等、イランをめぐる緊張が拡大する中で、2日付、MEEは、ソレイマニ殺害後のイラン・イラク関係について興味深い記事を掲載しているので、注目点を紹介する。

●ソレイマニ司令官の後任には、エスマイル・ガーニー准将が就任した。しかし、ガーニー新司令官は、ソレイマニがアラビア語を話し、所属や宗派に関係なく、ほとんどのイラクの政治家や武装勢力の指揮官と関係を広げており、イラクへの入国もビザなしで入っていたのに反し、入国には査証申請が必要で、かつアラブ人との会談ではアラビア語の通訳が必要で、イラク各界の有力者に浸透することができないでいる。
●ソレイマニが不在となり、アサーイブ・アハル・アルハックのようなイランが支援してきたイラクの準軍組織は、ガーニーの指示を無視して、制御不能に陥っているとされる。イラク内のシーア派武装組織へのイランのグリップの低下により、イランは現在、イラクでのソレイマニが進めてきた計画すべての見直しに取り組んでいる。イランの考え方は、これまでのように、親イラン系武装組織への影響力行使によって、イラク全体を牛耳ようとするのではなく、PMFへのイラク政府支配の強化を容認し、さらにPMF枠外の一部の「抵抗組織」の存続が認められることで、親イラン系組織の存続を維持し、イランの権益の損失を最小限に抑えようとしている。
●イランは次の3つの要素を見直しの中心に据えている。すなわち、@ジョー・バイデン次期政権との関係、Aイラクのグランド・アヤトラ・アル・シスターニ師に忠実な武装勢力がPMFから離脱したことや、親イラン系シーア派組織内で対立が生じ始めていることを踏まえてのPMFとの関係再構築、B本年イラクで行われる議会選挙への対応、である。
●イランにとっての、最初のステップは、武装勢力への影響力とイランへの近さで比類がなかったカタエブ・ヒズボラ準軍組織の共同創設者であるムハンディスに代わる人物を見つけることである(注:すくなくとも、後任のガーニーとPMFの後任のアブー・ファダックの関係は、ソレイマニとアルムハンディスの親密な関係にはるかに及ばないとみられている)。
●2020年12月23日にバグダッドを訪れたガーニー司令官は、カーディミ首相ならびにバルハム・サリーフ大統領に会い、「イランは最近のグリーンゾーン内の米大使館攻撃とは何の関係もないというメッセージを米国に伝えてほしい」と依頼した模様。そして、ガーニー司令官は、イランはソレイマニの死の1周年にあたり、米側に報復する計画はないと強調した模様。ガーニーのイラク訪問は、短時間であったが、12月27日、カディミの顧問の1人が率いるイラクの公式代表団がテヘランを訪問した。公式の代表団がカアニの訪問の数日後にイランに行った理由についての情報は明らかではないが、イラク代表団がイランのメッセージに対して米国の反応を示したことは明らかであるとみられている。
●多くのイラクのシーア派指導者は、イラクの代表団が「統制されていない要素」を追及する上でイランの支援を要請したことを示唆している。イラク側は、イラク政府も、イランも制御できない武装勢力をコントロールするために、カーディミ首相とPMFの参謀長であるムハンマド・「アブー・ファダック」アブドルアジーズの間の調整を強化する方法についてイランとの合意を模索していたと確信している。これは、政府ならびにイランの影響力から外れた小規模かつ制御不能なシーア派民兵組織をPMFや「抵抗勢力」のカバーから外すことを目論むものである。
●これに呼応するかのように、12月23日、イラク治安部隊は、ミサイル技術者であり、強力な武装勢力のリーダーの1つであるアサーイブ・アハル・アルハックの1名と他の3名を「ミサイルで米大使館を攻撃した」罪で逮捕した。その数日前に、誘拐、恐喝、財政的および行政的腐敗で告発されたコラサニ旅団の司令官であるハーミド・アル・ジャザリーとアリー・アル・ヤシーリが逮捕された。その1週間前には、同じグループの他の30人も拘束されていた。コラサニ旅団を解体し、その指導者を逮捕し、その財産を没収することは、PMFを浄化するプロセスが実際に始まったことを示しているとみられている。
https://www.middleeasteye.net/big-story/soleimani-iran-iraq-death-strategy-quds-force

Posted by 八木 at 12:54 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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