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在イラク米大使館へのロケット攻撃とトランプ大統領のイランへの警告[2020年12月25日(Fri)]
12月20日、バグダッドの米大使館が居を構えるグリーンゾーンに向けて8発のロケット弾が発射された攻撃(少なくとも3発がゾーン内に着弾)により、イラクの兵士1人が負傷し、米国大使館の敷地と民間の家屋に損害を与えた。
退任間近のドナルド・トランプ米国大統領は、バグダッドの米国大使館に対する攻撃についてイランによるものと非難し、ひとりの米国人でも殺害されれば、イランに責任をとらせるとツイートした。ポンペイオ国務長官もイラン犯行説を主張した。これに対して、イラン政府は、イランは攻撃と無関係であり、米国とその同盟者にこそ非難の矛先が向かられるべきであると反論した。
これは、10月10日にイラクの新イラン民兵組織で構成されているとみられる「抵抗調整機関」がイラクの米軍並びに米国の権益への攻撃停止を宣言した後の最新のロケット攻撃であった。攻撃の犯行声明は出されていない。
(参考1)トランプ大統領ツイート(12月23日)
バグダッドにある我々の大使館が日曜日(12月20日)にいくつかのロケット弾に襲われた。 3つのロケットが発射に失敗した。彼らがどこから来たのか推測してみなさい。イランからである。今、我々はイラクでの米国人に対する追加の攻撃の話を耳にしている。イランに対して友好的で健全なアドバイスを発しておこう。もし1人の米国人が殺された場合、私はイランに責任を負わせる。よく考えてみなさい。
(参考2)ザリーフ外相ツイート(12月24日)
海外で自国の市民が危険にさらされていると主張しても、国内での(コロナによる大量の死者発生という)壊滅的な失敗から注意をそらすことはできない。
(参考3)イラン外務省スポークスマン・サイード・ハティーブザデ(Saeed Khatibzadeh)氏発言(12月24日)
トランプ大統領に、任期の最後の日々において緊張と「危険な冒険主義」を避けるように求める。イラン・イスラム共和国は「賢明でない行動」が招く結果に対して米国政府に責任を負わせる。(ポンペイオ国務長官の発言に対して)従来からのホワイトハウスの非難ゲームの形をとった根拠のない、そして捏造された主張が繰り返されていることは、トランプ大統領が置かれた困難な状況を物語っている。(イランが)繰り返し述べてきたように、外交使節や住宅地への攻撃は拒否しており、この特定のケースでは、緊張を高めようとしている米国自身とそのパートナーや地域の同盟国に非難の指が向けられている。新たな扇動を形成しようとしている。
(参考4)カターイブ・ヒズボラ声明(12月20日)
現時点での「悪の大使館(アメリカ大使館)」への爆撃は制御されていない行動であり、当局は加害者を追跡し、彼らを逮捕しなければならない。米国大使館内の軍事兵舎への無差別攻撃は民間人の生活に深刻な脅威をもたらすため、非難する。
(コメント)10月10日、新イラン系の民兵組織で構成されているとみられるいわゆる「イラク抵抗調整機関」は、その種の最初の宣言で、イラクの外国の利益を標的とする攻撃について、「3年以内に米軍を撤退させる協定の実施を条件として攻撃を停止する」と宣言した。この後、米国ではバイデン候補の大統領選勝利がほぼ確実になり、トランプ大統領が任期終了前に、イランに対して強硬措置に出るのではないかという憶測も出始めている。イランは、大統領選挙前の段階では、イラク国内の米国権益への攻撃は、トランプ大統領の選挙戦に有利に働くのではないかという計算もあり、イラクのシーア派民兵組織に強く自重を求めたのではないかとみられている。そして、現在は、退任間近なトランプ大統領に、イランを叩く口実を与えないことが最優先事項であることは間違いない。そうした中での、今回のグリーンゾーン内の米大使館付近へのロケット攻撃について、米国からテロ組織に指定され、組織のトップであったアブ・マハディ・アルムハンディスPMF副司令官が、ソレイマニIRGCコッズ部隊司令官とともに本年1月3日に米軍のドローン攻撃で殺害されたカターイブ・ヒズボラ(ヒズボラ旅団)でさえ、攻撃を非難しており、今回のロケット攻撃については、どこからも犯行声明は出されていない。トランプ大統領、ポンペイオ国務長官とも、イランを攻撃の責任者として非難したが、このタイミングで米国の権益に攻撃を加えることに最も利益を見出すことができないのがイランであり、イラン犯行説は、根拠に乏しいものの、トランプ大統領が実際にホワイトハウスを去るまでに、予期せぬことが連続して起こっており、年末年始は、米・イラン関係の脈絡においても何が起きてもおかしくない要警戒期間に入ったと考えられる。
(参考)イラク抵抗調整機関による米軍・米権益への攻撃停止宣言
●10月10日、いわゆる「イラク抵抗調整機関」は、その種の最初の宣言で、イラクの外国の利益を標的とする攻撃について、「3年以内に米軍を撤退させる協定の実施を条件として攻撃を停止する」と宣言した。
●地元筋によると、この機関はイラクでは知られておらず、「イラクのヒズボラ旅団」、「アサーイブ・アハル・アルハック」、「ハラカット・アル・ヌジャバ」など、イランに忠実な武装シーア派の組織が含まれているとみられている。
●同機関は声明の中で、「イラクにおける外国軍と利益、特に米軍に対する作戦の停止」を発表した。この措置は、米国がバグダッドを標的としたミサイル攻撃の拡大を懸念して、バグダッドにある大使館を閉鎖する意向であると当局が発表した後に行われた。
●10月12日、イラクのヒズボラKHは、PMFのメンバーが、米国またはイラク政府軍からによるものかにかわらず、「裏切り」とみなす行為にさらされた場合、米国との休戦を取り消すと脅した。KHの軍事スポークスマン、アブー・アリー・アル・アスカリは声明の中で「イラクの抵抗組織は、敵に与えた条件付きの(停戦の)機会は、PMFあるいは、軍事、政治、人民抵抗グループの誰かを裏切った場合、裏切りがムスタファ・アルカーディミ首相の政府から来たのか、それとも米国人とシオニスト(イスラエル)から来たのかにかかわらず、取り消されることになろうと付け加えた。
https://www.al-monitor.com/pulse/originals/2020/12/iraq-embassy-attack-rockets-baghdad.html
https://www.presstv.com/Detail/2020/12/24/641400/Iran-Zarif-US-Trump-Iraq-Baghdad

Posted by 八木 at 15:24 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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