CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
イスラム世界との結びつきを通じて、多様性を許容する社会の構築についてともに考えるサイトです。

« イスラエルとUAEのアブラハム合意 | Main | 本年のイスラム暦1月10日のアシューラ(8月29日) »

検索
検索語句
<< 2020年09月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
最新記事
最新コメント
タグクラウド
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール

中東イスラム世界社会統合研究会さんの画像
日別アーカイブ
https://blog.canpan.info/meis/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/meis/index2_0.xml
イスラエルとの正常化の列車を待つアラブ4か国[2020年08月17日(Mon)]
8月16日付アルジャジーラ・オンライン記事(アラビア語版)は、ネタニヤフ首相が、今回のUAEとの国交正常化合意は、「領土と平和の交換の原則」の終焉であると発言。また、コーエン・イスラエル情報相は、今後のイスラエルとの国交正常化が期待される国として、サウジ、バーレーン、オマーン、およびスーダンを挙げた。

1.ネタニヤフ首相は16日のテレビ・スピーチで、これは26年ぶりのイスラエルとアラブ国家間の和平合意であり、「平和のための平和」と「強さによる平和」という2つの原則に依存しているという点で、これまでの原則と異なる、この原則によれば、イスラエルはいかなる土地からも撤退する必要はなく両国は投資、貿易、観光、エネルギー、健康、農業、環境、およびセキュリティを含む他のすべての分野において、完全で開かれた平和の果実を共に享受することになる、「撤退」と「弱さ」に基づいて平和を達成する可能性への信念は消え去り、真の平和を構築する別の信念に取って代わられた、と発言した。
2.イスラエルのラジオは、モサドのヨシーコーエン長官が16日夜アラブ首長国連邦に向かい、アブダビの皇太子、シェイク・ムハンマド・ビン・ザーイドに会い、両国関係正常化合意の最終的な詰めを行うことを確認した。
3. 英国のインディペンデント紙は、アラブ首長国連邦が西岸の一部の併合を停止するというイスラエルからの保証を得ていないとUAE外務省のオマル・ゴバシュ補佐官が、イスラエルとの正常化関係に関連する条件は存在せず、(合意に対するパレスチナの批判に応えて)UAEは独立国家であり、イスラエルとの関係の性質を決定するのはパレスチナ人ではないはコメントしたと報道。
4. エリー・コーエン・イスラエル情報相は16日、イスラエル陸軍ラジオへの声明で、他の湾岸諸国およびアフリカのイスラム諸国と他の正常化合意が締結される、バーレーンとオマーンは間違いなくリストに上がっており、さらに、私の見方では、アフリカの他の国々、特にスーダンとの平和協定の機会が来年やってくるであろう。
5. 米国の「NBC」チャンネルへのインタビューでロバート・オブライエン米国国家安全保障アドバイザーは、正常化にむけての最大の目標はサウジアラビアであり、サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子がこの成果を達成することを期待しており、それがサウジアラビアとアラブ人、イスラム教徒にとって素晴らしいことになることを理解してほしいと語った。
(コメント)2002年のアラブ首脳会議で、当時のアブドッラー・サウジ皇太子のイニシアティブで、アラブ諸国のイスラエルとの和平の条件として、「領土と平和の交換」の原則が打ち出された。すなわち、イスラエルが占領地から撤退するのと引き換えに、アラブ諸国は、イスラエルと国交を正常化するとの原則である。ネタニヤフ首相は、今回のUAEとの和平により、イスラエルは何もアラブ側に譲歩することなく、和平を勝ち取ったとして、「領土と平和の交換の原則」の終焉を宣言した。UAEは公然とこの原則にもはや縛られないことを宣言し、バーレーンやオマーンは、UAEとイスラエルとの国交正常化合意を歓迎しており、UAEに続く可能性が高い。問題は、サウジである。当時ファハド国王に替わって、実質的サウジの指導者であったアブドッラー皇太子がイニシアティブをとり、アラブ諸国がすべて賛同した原則を、現サウジ指導部が無視できるのかが今後の注目点である。大統領選挙を控えるトランプ大統領としては、外交の成果をアピールするうえで、ぜひともサウジとイスラエルの関係正常化という歴史的合意をもたらしたと国民にアピールしたいところであるが、イスラエル側も繰り返し述べているようにヨルダン渓谷を含む西岸の入植地の一部併合の凍結は、あくまで、一時的なものであり、「領土」に関して、何の得点もないまま、MBS皇太子がサウジのアラブ和平提案を自ら壊すことを実行するのか、それをアラブ諸国民が認めるのか、非常に機微な状況にあるとみられる。なお、オマーンは、2018年10月ネタニヤフ首相夫妻が、オマーンを訪問し、当時のカブース国王と会談しており、バーレーンは、2019年米国の「世紀の取引」の経済版のワークショップをホストしており、イスラエルと国交正常化合意を結んでも驚きではない。また、スーダンは、イエメンにおけるサウジ主導のアラブ連合軍に地上軍を派遣しており、サウジ・UAEの働きかけがあれば、イスラエルとの和平に進む可能性は十分存在する。一方、パレスチナ側は、今回の合意は「背中から刺された」と同じアラブ諸国の裏切り行為と考えており、西岸では、ムハンマド・ビン・ザーイド皇太子が裏切り者として、皇太子の写真が燃やされ、糾弾されている。
https://www.rt.com/news/498143-west-bank-uae-israel/
https://www.aljazeera.net/news/politics/2020/8/16/%D8%A7%D9%84%D8%AA%D8%B7%D8%A8%D9%8A%D8%B9-%D8%A7%D9%84%D8%A5%D9%85%D8%A7%D8%B1%D8%A7%D8%AA-%D8%A5%D8%B3%D8%B1%D8%A7%D8%A6%D9%8A%D9%84

Posted by 八木 at 08:27 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

この記事のURL

https://blog.canpan.info/meis/archive/431

トラックバック

※トラックバックの受付は終了しました

 
コメントする
コメント