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リビアで、シリア人同士が暫定政権側、ハフタル将軍側に分かれて戦う背景[2020年08月04日(Tue)]
シリアの内戦で体制派、反体制派に分かれて戦ってきた武装勢力は、今やリビアにおいて西部のシラージュ暫定政権を支援するトルコ側と東部のハフタル将軍側を支援するロシア・UAE・エジプトを中心とするグループ側に分かれて、リビア内戦に参戦している。それに関するトルコ紙の報道内容を紹介する。
(参考) トルコのディリー・サバーハ記事主要点
https://www.dailysabah.com/politics/syrian-regime-sends-more-arms-fighters-to-haftar-libyan-army-says/news
●8月2日、リビア軍は、ロシアの貨物機がハリーファ・ハフタル将軍に忠実な軍隊に新しい軍事輸送を行ったと主張した。アナドル通信によれば、軍のシルテ・ジャフラ共同作戦部隊のスポークスマンに話として、イリューシンタイプの輸送機は8月1日弾薬を運ぶ5便をシルテとジュフラ県に運航させ、さらに2便はリビアで2番目に大きな都市であり、ハフタル軍の中心基地であるベンガジへシリアのアサド政権側に忠実な兵士を輸送したと語った。

●2019年4月以降、ハフタル軍はリビアの首都トリポリとリビア北西部の他の地域を攻撃し、民間人を含む1,000人以上の死者が発生した。ハフタル軍は、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、ロシアの支援を受けており、国連公認の暫定政府は、トルコに支えられている。

●国際的に承認されたリビア政府軍は最近、ハフタル軍の攻勢に対して重要な勝利を収め、ハフタル部隊をトリポリと戦略都市であるタルフーナから駆逐した。

●ハフタル軍がトリポリに向けて進軍を開始して以来、外国の傭兵と武器がリビア国内に持ち込まれ、中でも、ロシアとUAEが最大の支援者となった。 7月24日、アフリカのための米軍司令部(AFRICOM)は、ロシアを「ワグナーグループに物資や設備を提供することにより、リビアで(和平に)役立たない行動をとっている」と非難し、傭兵組織ワーグナーがトリポリとその周辺の民間地域に地雷と即席爆発装置を敷設したという証拠写真を明らかにした。

(参考)ワグナーグループがシリア人を雇っているとの参考記事
https://www.reuters.com/article/us-libya-security-syria-russia-exclusive/exclusive-russian-hiring-of-syrians-to-fight-in-libya-accelerated-in-may-idUSKBN23E06H

(コメント)
UAEは、リビアで、東部を拠点とするハフタル将軍側を公然と支援しており、一方、トルコは、首都トリポリを拠点に国際的に承認されたシラージュ暫定政権を支援している。2019年12月にはリビア暫定政権・トルコは軍事協力のための覚書に署名している。トルコは、トルコがシリア国内で実効支配するシリア反体制派民兵をリビアに送り込んでいるとみられている。一方、UAEはシリアのアサド政権に働きかけ、アサド政権近い民兵をリビアに送り込んでいるとみられ、これにロシアの傭兵ワグナーグループが加わり、エジプトも軍隊の派遣を躊躇わないとしており、リビアの紛争は、@シラージュ暫定政権+トルコ、Aハフタル将軍率いるリビア国民軍(LNA)+UAE+エジプト+ロシア+(サウジ)+(仏)、といった外国勢力が複雑に絡み合う代理戦争的様相を呈している。

UAEはサウジと並んで、米国にとって中東におけるもっとも強固と目される同盟国のひとつであるが、意外にもアサド政権に接近している。UAEは、アサド政権と公の関係を断っていたアラブ諸国の中で最も早く2018年12月にダマスカスに大使館を復帰させ、シリアのアラブ連盟加盟凍結も解除するよう求めている。この背景には、UAEの実質的支配者であるムハンマド・ビン・ザーイド・アブダビ皇太子のトルコ政府、とりわけエルドアン大統領への反発ムバダラ基金を通じてリビアに長年食い込んできたリビアでの権益維持への並々ならぬ意欲を反映したものと考えられる。

ダマスカスには、2020年3月、ハフタル将軍側のリビア大使館が開設されている。アサド大統領は、UAEやエジプトとの協力を通じて、アラブ世界への復帰を果たしたいとの願望を有している。

Posted by 八木 at 11:43 | 情報共有 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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