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サウジ人ジャーナリストのカショーギ氏殺害に関するイスタンブール検察の起訴状(サウジ領事館に出入りした技術者の証言)[2020年04月21日(Tue)]
2018年10月2日にイスタンブールのサウジ領事館を訪問し、そこで本国から派遣された襲撃団によって殺害されたジャマール・カショーギ(Jamal Khashoggi)の遺体はどうなったのかが、この事件の真相を探るうえで極めて重要なポイントとなっている。この事件を追い続けているミドル・イースト・アイ(MEE)紙は、3月イスタンブール検察庁が裁判所に提出したトルコの起訴状は、殺害されたジャーナリストの遺体を捜査した調査官がサウジ総領事の公邸に井戸とオーブンに焦点を当てていたが、遺体消失の背後にある謎を解決できていないことが示唆されている、としてサウジ領事館で働いていた地元の技術者から捜査当局が得た証言の一部を明らかにしている。
(参考)MEE記事関連部分
●MEEが入手した起訴状は、サウジアラビア領事館で働いたことのある地元の技術者の証言を引用しており、彼は、2018年10月2日の殺害後の総領事の邸宅の庭でカショーギを殺害するために送られた襲撃隊の2人のメンバーを目撃したと述べた。殺害の日に、エンジニアのグループが邸宅改修するために来たと言われ、その技術者は、彼らを助けるように頼まれたと述べた。
●彼が邸宅の庭に到着したとき、彼は何人かの人々が走り回っていたのを目撃した。小屋から出てくる人もいれば、台所を出る人もいた。これらの人々はオーブンに火を入れるよう彼に言った。彼らはそれに火をつけようとしたが、換気が遮断されたため機能しなかったことに気づいた、それから彼らは彼にオーブンにいくつかの木を運ぶように依頼した、そして彼らの一人は、彼がいくつかの木片を運ぶのを手伝った、と述べた。
●技術者はまた、周りの誰もが急いでいると言って、彼は直ちに庭を去るよう求められた。「オーブンの周りの大理石は、変色していたため、硝酸または漂白剤のいずれかで洗浄されたとみられる」と述べた。
●技術者は警察に、彼が木材を運ぶのを助けた襲撃チームのメンバーのひとりは、サアド・アルザハラーニ(Saad H Alzahrani)またはサアド・アルブスターニ(Saad al-Bostani)のいずれかであると考えられる、また、彼が小屋を去るのを見た一人はムスタファ・モハメッド・アル・マダニかナイフ・ハッサン・アル・アリフィのどちらかであると伝えた。
●地元のレストランで働いている別の目撃者は、殺人が発生する1時間前に、アラビア語とトルコ語の両方を話す2人が店から生の肉を購入したと述べた。
●詳細は、以前のレポートと調査によってスケッチされた、打撃隊の動きと行動の描写に一致している。カショーギを襲撃するために王国からイスタンブールに来訪したサウジアラビアの工作員は、徹底的な清掃を通じて彼らの痕跡を隠そうとした。
●トルコの捜査官が最終的にカショーギが殺害され解体された領事館の建物に入るのを許可されたとき、表面はきれいにこすられ、壁には新鮮なペンキが塗られていた。カショーギの殺害に続いて、工作員たちは近くの総領事宅に集合したことが知られている。ジャーナリストの遺体は発見されていないが、調査の知識を持つ情報筋は以前、邸宅のオーブンが身体の一部の処分に使用された可能性があるとMEEに伝えている。
●2019年2月にMEEが見た警察の報告によると、オーブンは摂氏1,000度に達する可能性があり、これは「痕跡なしにすべてのDNA証拠を燃やすには十分」であった。
●総領事公邸の別の重要な場所は邸宅の真下の井戸であった。起訴状によると、調査官はサウジアラビア当局に2018年10月17日にそれを検索する許可を求めた。彼らは水のサンプルを取ることだけが許された。トルコのある情報筋は昨年MEEに、暗殺チームがカショーギの遺体を密封された袋に入れて井戸に入れた可能性があるため、水のサンプルだけでは十分ではなかったと語った。
●起訴状で明らかになったもう一つの詳細は、警察がKhashoggiのiPhoneとiPadのコンテンツにアクセスするのに苦労しており、デバイスを作っている会社であるAppleが支援要請に応じなかったことである。
https://www.middleeasteye.net/news/khashoggi-indictment-oven-well-evidence-destroyed
(AKP幹部アクタイ氏の証言)https://blog.canpan.info/meis/archive/385
(大型のかまどに言及した以前のブログ)https://blog.canpan.info/meis/monthly/201903/1
(コメント)カショーギ氏の遺体がどこにあるのか、どうなったのかはサウジの裁判でも、トルコ側の捜査によっても明らかになっていない。しかし、有力な情報として、総領事公邸のかまどが、通常600度程度までの温度になるのに対して、1000度までの高温で燃やすことができるよう直前に機能強化されていたことが明らかになっていた。サウジの領事館で働いたことのある技術者の証言は、このかまどでカショーギ氏の遺体の一部が焼却された可能性があることを示唆している。殺害直前に大量の肉が購入され、かまどで焼いた偽装工作が行われた可能性もある。偽装工作といえば、殺害直後に、カショーギ氏が領事館を去ったとみせかけるために、襲撃団のひとりがカショーギ氏の眼鏡とジャケットを着て、付け髭をつけて、周辺を歩き回ったことも知られている。殺害現場となった領事館内には、トルコの捜査当局の内部調査を許すまで、約一週間にわたって、サウジ本国から送られた専門家によって殺害の痕跡を消し去る工作が行われた可能性も指摘されている。
サウジ指導部は、サウジの一審判決が出た後、トルコ側が、サウジ人20名を起訴し、容疑者欠席のままトルコ国内で裁判手続きを開始したことに強く反発しており、トルコの公式通信社であるアナドール通信やTRTほかトルコのメディアのサイトを封鎖する措置をとった。これに反発したトルコ側も4月19日、サウジの国営通信SPA, UAEの公式通信社WAM を含む サウジとUAEのメディアニュースサイトを封鎖するという対抗措置に出てサウジとトルコの両国指導部の関係は後戻りできないほど、悪化している。
https://www.aljazeera.com/news/2020/04/turkey-blocks-saudi-emirati-state-news-websites-200419112800587.html

Posted by 八木 at 16:02 | イスラム世界で今注目されている人物 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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