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2021年05月06日

【2021第3回】すぐやる→やり抜く→認められる技術(後編)

受講生のみなさん

前回に引き続いて、すぐやる→やり抜く→認められる技術(後編)のお話をいたしました。
レジュメはこちら

21明大VB03配布用.pdf

それでは今週寄せられたご質問にお答えいたします。

明大生からの質問210421.jpg


Q 人との交流にお金を使うべきか、自分のオタク的な趣味にお金を使うべきか、先生はなにかお金を使うときの基準は有りますでしょうか。

A 若い頃は自己投資中心、家族を持ったら子供の教育中心、晩年は社会貢献中心。


人との交流もオタク的な趣味も、自己投資ですね。自己投資を重ねて「選ばれる自分になる」ことで、様々な仕事に恵まれることでしょう。

また、家族を持つようになったら、子供のためにお金を使うようになります。子供のために、財産や会社を遺したいという人もいるでしょうが、「児孫のために美田を買わず(西郷隆盛)」の精神で、私は教育を遺すことにしました。

晩年は、ご恩返しで社会還元のためにお金を使うことになります。寄付をしたり会費を払ってNPOを応援することもありますが、ボランティアで様々なお手伝いをすることは、結果としてお金を使っているのと同じことですね。また、これらは人との交流、オタク的な趣味を兼ねている楽しいことでもあります。


Q買うのを躊躇う理由が値段なら買えと言う人がいますが先生はどうお考えですか?私の場合はPCなのですが値段がピンキリで、、、

Aものによりけりです。一生使える道具だったら迷わず良いものを買うのがお勧めです。


私は多くのオーナー経営者と同様に良い意味でケチ(必要なものを選んでで買う)であります。理由がないと、値段に納得をしないと買わないタイプです。


そんな私が、ぜいたくな買い物をするとしたら、一生使えるような道具です。例を挙げるとしたらギターでしょうか。

パソコンは、とても大切な道具ですが、日進月歩ですぐ陳腐化しますし、ギターのようにデザインや音色に多様性や味わいがあり、年を重ねるごとに価値が出るものではないので、使えればいいという感じです。(MacやHPで美しいものはありますが)良い性能のパソコンを使ってSNSで発信しない人より、使えればいいフツーのパソコンで毎日感動を発信する人の方が、情報リテラシーも高まり、縁運勘に恵まれ、得るものも大きいでしょう。

それを言うなら、むしろパソコンよりスマホの方が、カメラ性能に差があるので、大切だと思います。とは言え、2年ぐらいで古くなってしまいますが


Q 量的な変化ではなく、質的な変化を追求しろとおっしゃられていたと思うのですが、具体的な例などあれば教えてください。

A 厳密には、若い頃は量を求めつつ、年を重ねる毎に質を高めていくということです。


わかりやすい例なら、私は学生時代「映画を1年間100本」見ることを自分に課しました。

それはジャンルに関わらず、古今東西の名画と呼ばれるものを、選り好みせず、3本1000円の名画座に通いながら見て歩いたのです。(今なら、amazonプライムなどで楽勝ですが)

これが量を求める変化ですね。

「見たことある」「なんかいい」「面白かった」というレベルでも構いません。とにかく多種多彩なものをたくさん見ることが成長につながります。

そして、実は、サブスク時代になってから、私は再び、年100本ぐらい映画(アニメも含む)を見て楽しむようになりました。その中には学生時代に見たものもありますが、まるで見え方が違い、もっと深く面白くみられるようになりました。そして学生時代よりも、笑い、泣くようになりました。

これが質的な変化です。

人生経験やそれに基づく見識が、映画をより深く面白く見る手助けとなるのです。らせん状に進化を重ねると、同じものを見ても視座が高くなり、見える景色が変わってくるということでしょう。


ただし、年を取るにつれ、より感受性が高まる人と、不感症になる人がいます。若いころから、多くの心動くものに触れる量的な変化を求めている人とそうでない人の、さらにより高く深い質を求め続ける人とそうでない人の差でありましょう。


Q “同調圧力を跳ね除ける”ことについて、先生ご自身は大学生の頃、皆と同じことをしないと気持ち悪いと感じる方でしたか?

A 付属高出身だったのでステレオタイプだったかも。ただし留年して孤独になり、師匠に出会って変わりました。


もともとは天邪鬼で、不良ばかりの地元中学校に行ったら、逆にまじめな方が反抗的なのではと考えるような人間でした。

ただし、大学とつながったぬるま湯的で似た者同士が集まる付属高校にいったら、外から見たら、似たような髪型やファッションをしたそれっぽい人になってしまったかもしれません。

ただ、留年して友人が別のキャンパスに移って孤独になったのと、強烈な個性を持った師匠のゼミに入ってから人生観が変わりました。

ラジカル(既成概念にとらわれず)で、ロックンロール(常に変化し続ける)なヴィジョナリー(先を見通す者)になる道を歩むことにしたのです。


Q 先生が感銘を受けた本を一冊だけ教えてください。
A グレープフルーツジュース オノ・ヨーコ著


アートの本質は、作品そのものよりも、見る人の心のありよう、感じ方にあると教えてくれたのが、現代アーティストのオノ・ヨーコさんでした。本当は、ジョン・レノンの人生を変えた本、グレープフルーツをお勧めしたいのですが、古書で手に入らないので、そのエッセンスの文庫版で、今でも買えるこの本をお勧めします。

amazonの解説文

この本を燃やしなさい。読みおえたら。──あまりにも衝撃的なオノ・ヨーコの「グレープフルーツ」。東京で、のち英語版として世界で発売されたこの1冊に刺激されて、ジョン・レノンは名曲「イマジン」を生み出しました。その中から言葉をえらんで訳しなおした、33人の写真家との素敵なコラボレーション!!

https://amzn.to/3eK5ag2


Q 今後の時代、独自性と共感性を生み出すことのできるブルーカラーの存在が影響力を持ってくると考えています。その際、その人個人の専門分野の掛け合わせによる唯一性が、市場の中で価値のある存在になっていくと考えですか?

A そう思います。各専門分野がより深く究められ、しかも一見関連のないものの掛け合わせであることと価値があります。


ブルーカラーの定義がわかりませんが、額に汗をして手足を動かす人という意味でしたら賛成です。一見知的に見えるけれど、その実、パターン認識のルーティンワークに陥っているホワイトカラーの仕事の多くは、AIに取って代わられるからです。

前回の講義で、T字型人間とπ字型人間のお話をしましたが、二つ以上の専門分野を持ち、しかもそれを結びつける広範な基礎知識とコミュニケーション力を持つことが大切です。

願わくば、3つ以上の深い知識を持つスカイツリー型人間を目指しましょう。


Qネットで自分の縁を組み替えられるようになったというのは自分の経験からも納得がいきます。ただネットで痛い目を見たこともあり、ネットの縁をリアルの縁に発展させることが怖いです。危機回避やリアルに移行するときのコツなどありますか?

A実名とプロフィールを公開し、リアルな活動も明確な人物とfacebookで出会えば良いでしょう。


私は、ネットとは言え、原則として、実名・顔写真・プロフィールを公開している人以外は信用いたしません。つまり、安全地帯たる匿名SNSで無責任な発言をしている人は相手にしません。

もちろんfacebookにも怪しい人はたくさんいるので、ネットで検索した時に、その人の公式サイト、ブログ、紹介記事、著書などがあり、実際にどんな活動をしている人かを調べます。

裏返せば、自分も実名で、自分の探求テーマを常に発信していないと、師匠にも、仲間にも出会うことができません。

また、facebookだけで知り合うよりも、リアルにお会いして確かめてからネットでつながることが多いのです。

だから、勉強会やNPO活動など、しかるべき意識が高く、志向が重なる人が集まる場で出会い、日々つながる手段としてSNSを使うという感じでしょうか。


Q「夢は変わっていくもので、変わってもいい」という考え方は非常に印象的でした。一方でソフトバンクグループの孫代表は、「人生で成し遂げたいこと(登る山)を変え続けるのは非効率だ」と仰っていました。相反する考え方だと捉えているのですが、先生のご
意見をお伺いしたいです。

A 富士登山の例でお話をしたように、登山道は変えても山頂を目指すことは変えるなという意見です。


孫さんとは20年以上前に勉強会でご一緒でしたが、当時、ソフトバンクはコンピュータソフトの卸会社でした。当時の夢は、マイクロソフトのビルゲイツのようにインフラを押さえる、コンピュータ、電話、テレビの3つがマルチメディアの中心になるのでそこを押さえるとおっしゃっていました。

一貫して、インフラを押さえる道を歩んでいますが、ヤフー(検索大手=コンピュータ)とボーダフォン(携帯大手=電話)を買収し、テレビはやめたようですね。再生可能エネルギーも狙いましたが、あまりうまくいっていませんし、アーム(半導体製造=コンピュータ)を買収しましたが手放し、これからはAIに集中投資をするとおっしゃっています。

つまり、DX革命のインフラを取るという山頂を目指してはいますが、登山道や登山道具は柔軟に変更しているように見えます。

私が言いたいこともそういうことで、世のため自分のために、世界を変え、百年千年残るような仕事をするという大きな夢を抱けば、その手段や道筋は、臨機応変に変更しても良いというのが真意です。

ところが多くの若者は「自分らしい生き方がしたい」というあいまいなヴィジョンで、ちょっと辛かったり、うまくいかないと、3日3カ月3年の壁を超えられずに、安易にドロップアウトして振り出しに戻ってしまいがちです。

それと、私が言う、夢は明日変わってもいいという話を混同しないでください。

辛くとも、ちゃんと山を登っていれば、登るべき新しい道が見えてきたり、導いてくれる師匠が表れたり、重要な仲間やアイテムに恵まれて、夢がより具体的で力強くなるという意味です。


Q 久米先生の個人における今年の目標を教えていただきたいです。
A 新大学で、地元企業と学生を結び付けてインターンやプロジェクトに昇華する仕組みづくりです。


具体的には、「iUとつながるすみだの会」という経営者や団体リーダーが無料で参加できる組織を結成、月に2回の「iU超起業サロン」を通じて、会員と学生・教授の相互プレゼンやマッチングの機会を作ります。そして来年から始まる3年生の3カ月長期インターンを、企業・学生双方のメリットが生まれる仕組みにします。

より個人的には、ボルボのプラグインハイブリッド車の1年間無料モニターが当ったので、その記録を、ノートでネット配信して、自動車エコライフスタイル研究家?としてデビューすることです。


Q私の場合、複雑に考えすぎてしまう傾向があるので「シンプルに考える」事を一つにしています。

Aただシンプルに考えると、思い込みや、重要な問題スルーにつながるので図解の勉強を


複雑に考えすぎてしまうとありますが、経営者は、一見単純なこと、あるいは複雑なことの裏にひそむ、真の問題点やビジネスチャンスを見つけ出し、その相関関係をひもときながら、新たなビジネスや商品を創造するのです。

そこで、おすすめは、私もただいま勉強の途上にありますが、図解をすることです。私が多摩大学で教えを受けている久恒啓一先生の図解本を読みながら、考えを整理すると、すっきりすると思いますよ。


▼amazon 久恒啓一先生の図解本
https://amzn.to/2SdxHCV



Qこの前、企業のインターンシップに参加してショックを受けたのが、社訓に「夢をもとう」と書いてあったため、社員に「あなたの夢はなんですか?」と質問しましたが、社員から「夢って、、、、、なんだろうね、、」と返信されました。
その瞬間、このように自分の夢もちゃんと考えていない社員がいる企業では、働きたくないと思っていましたが、先生の経験上このような企業は多いでしょうか。

A会社も多そうですが、まず夢を考えていない人が多いのです。


良いところに気づきましたね。社長はともかく、現場の、どんな仕事をしている人でも、夢を熱く語り、しかもこの会社が大好きと言うなら、私もそんな会社で働きたいです。

ところが、誰もが知っている、そしてみなさんも入りたいような大企業ほど、お役所感覚で勤めている、夢もなく、ほどほどに働いて、給料をもらう、ぶらさがり社員が多いかもしれません。

しかし、会社のせいというより、もともと夢がない人が多いのかもしれません。

明大のこの講義では「夢を語る自己紹介」を取り入れていますが、この授業で課題になるまで、生涯の夢を考えたことがなかったという学生も多いのです。

この授業を取っているだけで、ある意味、意識高い系だと思いますので、こんな金曜日の夜の授業なんてたるいと思っている多くの学生に、夢はありますかと聴いてみれば現状がわかるでしょう。


Q日本では、悟り世代とも言う夢を諦めたように見える世代がますます増加していますが、先生はこれについてどのように対処すれば良いと考えていらっしゃるのでしょうか。

Aだからこそこの授業をしているのです。みなさんが夢を求めて動けば日本も変わると信じつつ。


まずは、みなさん自身が、夢をかなえるべく熱く行動して、当講義のゲスト講師のように楽しそうに仕事をすれば、まわりも少しずつ変わります。

もっとイイのは、みなさんがリーダーとなって新しい会社やNPOを結成して、夢を持つ元気な人を集めて育てることです。

私自身は、これからの人生は、大学教員はもちろん、企業・団体リーダー向け研修、ネット発信や執筆を通じて、そんな仕事に身も心も捧げようと考えています。


Q なぜ、21世紀型人間は、「働くように遊ぶ人 遊ぶように働く人」だと言えるのでしょうか。時代の流れによって人の考え方がなぜ変化していくのか、大変気になります。

A もはや生活必需品=モノは行きわたり、心躍る体験=コトしか売れないから。それを生み出せないフツーのルーティンワーカーはAIに取って代わられるから。


いわゆる生活必需品=コモディティは、ニーズが一巡していることもあり、グローバル企業によって、世界で一番賃金が安いところかロボットによって作られ、ネットかディスカウンターで激安販売されるでしょう。ところが、ダイソーのようなところでさえ、心躍るような商品を開発できる人財が求められています。それは、コストや製造法だけでなく、便利やカワイイまでわかる人財であり「働くように遊ぶ人 遊ぶように働く人」でなければ創造できません。


そして、これからは、週休三日や残業縮小でヒマができることもあり、モノ以上にコトが求められていきます。しかも、ネットで情報・知識が増えるので、要求水準も高くなっていきます。旅行や宿泊施設ひとつとっても、ネットで簡単に検索比較ができるなかで、いかに独自の感動を生み出せるかの勝負になっています。つまり、たくさん旅行して、たくさん宿に泊まって、イイ想いもイヤな想いも味わった上で、新しい価値を創造できないといけないのです。


ましてや、みなさんが好きなアニメやゲームのレベルは、今や相当高度で、これらを創るには、古今東西の文化芸術を味わっていないと、新しい世界観を生み出すことができないでしょう。

先ほどの質問にあったような、悟り世代が、こうした新しいニーズに答えられるか心配しています。

最近のアニメで言うなら「映像研に手を出すな」に出てくる登場人物のような尖がった遊び人やスペシャリストが、新しいドキドキワクワクを生み出すはずで、私ならそんな人たちと何かを創造してみたいのです。
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