地震の後、被災地の外国人の方はどうされていたのでしょうか?
宮城県国際交流協会(仙台)で、Mr.大泉(企画事業課主任主査)、Ms.マリーン(みやぎ外国人相談センター、タガログ語相談員)のお二人にお話を伺いました。
震災直後:(大泉氏)
レンタカーで被災地に入り災害対策本部に行ったものの情報がなく困った。各地をまわりながら、日本語学習支援活動担当者、外国人リーダー、地域毎のリーダーなどのキーパーソンを見つけそこから安否確認がなんとかできた。宮城は中国人、韓国人、フィリピン人が多く、当初は中国人の安否確認が多かった。多言語のチラシも配った。
フィリピン人コミュニティ:(マリーンさん)
以前から各地域でグループ毎に集まっていたが、宮城全域をカバーするネットワークがなかった。震災時の安否確認が困難だったので、震災後に連絡先のリスト化をおこない安否確認ができるようなネットワークがたちあがった。震災から現在までに顕在化している主な問題は、病気、シングルマザー、仕事など。震災の影響がフィリピン人コミュニティも直撃している。
フィリピン人の明るさ:
(マリーンさん)それぞれの悩みはあるけど、教会に来てみんなでわいわい楽しく過ごすの。
(大泉氏)その明るさにたまにビックリする事がある。あるフィリピン人女性が「震災の後太っちゃった。なぜだと思う?海の水を飲んで太ったのよ!」と笑っていた。そこで笑っていいのかどうか戸惑った(笑)。
(マリーンさん)そうそう、私も持っていた宝石とかも全部流されちゃったけど、海の人たち(魚たち)が私の真珠をつけて着飾ってるわよ、って笑ったりしてるの。
マリーンさんのご自宅は津波で流されましたが、震災直後からフィリピン人コミュニティのサポート活動に大泉さん達と共に奔走し、宮城県国際交流協会はフィリピン大使館から表彰されたそうです。
震災直後の更に詳しい報告については
こちらでどうぞ。
RQでゆかたプロジェクトをしている話を紹介したら、マリーンさんが「フィリピン人はゆかた大好きです!被災したフィリピン人の子ども達が浴衣を着てお祭りに行けるとみんな元気になります」とのこと。浴衣チームに確認しておわけできるようなら持ってきますね、とお約束をしました。全国の皆さんがRQに送って下さっているゆかた、外国人被災者の子ども達もそれを着て夏祭りに行けるといいな〜。
そういえば、大泉さんが「名取で活動している団体がゆかたが足りないと言ってた・・・」と話されてたなーと思っていたら、夕方に名取の支援団体「ともだち」事務局長Ms.若山さんから、お祭りに小中学生が浴衣を着ていけるようかき集めているが全然足りないので送って欲しいとのお電話を頂きました。ゆかたチームに確認したら揃えられるサイズ分だけになるけど出してくれるとのこと。352枚のリクエストを頂きましたが、どのくらい持って行けるかな?