貿易収支が2年ぶり暦年赤字、原油高で輸入増 挽回生産後ずれも
ロイター編集 [2022年01月20日(Thu)]
貿易収支は1兆4722億円の赤字となった。という。黒字が継続していたが赤字に転落している。
対米輸出、対中輸出とも20%弱の増加している。 データ イギリス・ロイター2022・1・20 [東京 20日 ロイター] - 財務省が20日発表した貿易統計速報によると、2021年暦年の貿易収支は1兆4722億円の赤字となった。 赤字は2年ぶり。年前半までは黒字を確保してきたが、後半は世界的な原油高で燃料輸入が膨らんだ。自動車大手の挽回生産が後ずれしたことも響いた。 1月20日、財務省が発表した12月貿易統計速報は、貿易収支が5824億円の赤字だった。 2020年は世界的な新型コロナ感染拡大で輸出入とも停滞したが、暦年では3年ぶりに黒字を確保していた。貿易赤字が長引けば、政府財政の信認を裏付ける対外純資産の伸びが鈍化する懸念もある。 貿易収支のうち年間輸出額は前年比21.5%増の83兆0931億円と、3年ぶりに増加した。鉄鋼や自動車、半導体製造装置などがプラスに寄与した。 対米輸出は前年比17.6%増の14兆8324億円となった。欧州連合(EU)向けは前年比21.4%増の7兆6685億円、アジア向けが同22.8%増の48兆1575億円と、いずれも3年ぶりの増加に転じた。 対中輸出は前年比19.2%増の17兆9844億円と、2年連続の増加だった。 |