アフガニスタンのタリバンはアメリカ軍が政府軍に供与した大量の武器を手に入れた。 [2021年08月21日(Sat)]
アメリカから大量の武器弾薬をタリバンは手に入れた。タリバンに渡すくらいなら、同盟国の日本に無償供与すべきだ。それにしても膨大な兵器をタリバンに与えてしまった。
アメリカは同じ過ちを繰り返している。アフガニスタンのタリバンは軍事力を持つアジアの軍事国家となるだろう。 第二次世界大戦ではアメリカのルーズベルトがソビエト(ロシア)に大量の武器を供与し、スターリンのソビエトを軍事大国に仕上げた。現在のロシアの軍事力の基礎をつくった 。 ソビエトが日本の敗戦間際に、満州国に攻め込んできたが、アメリカが供与したシャーマン戦車などもふくまれていた。航空機などもアメリカのダグラス製のものであったとのこと。 ソビエトに降伏した関東軍参謀の瀬島隆三が自伝でそのことを描いている。 アメリカの軍事援助を受けたソビエトから余った武器の援助を受けた中国の毛沢東は蒋介石軍を台湾に追っ払い、現在の軍事大国の中国を作り上げた。 愚かなことに、アメリカは外交政策をあやまり、蒋介石えの武器援助を停止した。その結果、スターリンの武器支援(アメリカの貸与武器を含めて)をえた人民解放軍の毛沢東が中国革命を成功させた。 現在の、ロシア、中国はアメリカが作ったようなものである。 データ ロシア・スプートニク 2021.8・21 本格的な軍備 タリバンは、国境を越えて他国、特にイランに渡ったものを除く全てのアフガン政府軍の装備を手に入れた。 「ザ・ミリタリー・バランス」の年次報告書によると、政府軍は中戦車T-55とT-62が40車両、「MSFV」装甲兵員輸送車640両、「マックスプロ」装甲車200両、戦闘用車両「ハンヴィー」数千台を保有していた。 さらに、自走多連装ロケット砲BM-21「グラード」を最大50基、D-30 122mm榴弾砲を85基、M114A1 155mm榴弾砲を24基、約600基の迫撃砲など、かなり本格的な火砲を有していたが、今やこれらの武器はタリバンのものとなった。 タリバンは、西側製の小銃数万丁、数トンの弾薬、夜間照準器、サーマルイメージャー、特殊装備、軍服、防護服なども手にしている。 ジェイク・サリバン米大統領補佐官・国家安全保障問題担当 アフガンの都市がこれほど速く陥落するとは誰も思わなかった 米大統領補佐官 アフガニスタン空軍は、軽攻撃機「エンブラエル EMB-314スーパーツカノ」を22機、輸送機「C-130Hハーキュリーズ」を4機、軽飛行機「セスナ208B」を24機、単発ターボプロップ機「PC-12」を18機保有していた。 一方、国軍は、戦闘ヘリコプター「Mi-35」を6機、軍用輸送ヘリコプター「Mi-17」を76機、軽量多目的ヘリコプター「MD 530F」を41機、中型多目的ヘリコプター「UH-60Aブラックホーク」を最大で30機保有。 もちろん、すべての軍用機が鹵獲されたわけではない。しかし、タリバンがこれらの一部でも飛ばせることができれば、タリバンは今、全く新しい能力を手にしたことになる。 タリバンが持つ軍用機は、近隣諸国にとって大きな脅威となっている。 米国がアフガニスタンに侵攻したのは、2001年9月11日にタリバンが複数の旅客機をハイジャックし、米ニューヨークの高層ビルに衝突したアメリカ同時多発テロ事件がきっかけだった。 |