フィアットと仏PSAが統合交渉 5兆円の新会社誕生となるか [2019年10月30日(Wed)]
フランスのルノーは、日産との企業連合を解消できる見込みはなくなった。
今回の経営統合が実現すれば、ルノーは日産との経営統合を迫ってくるであろう。しかし、こじれた企業連合はその効果を出すことは難しい。 ルノーが打つ次の手は何か、日産の幹部は今後をどう見据えるかにかかっている。 自動車産業は未来に向けての投資額が巨額になり、その研究費を投入できぬ自動車産業は衰退していくことになるので、企業統合は今後とも加速するであろう。 データ 露西亜・スプートニク 2019年10月30日 11:48 欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と、プジョーを傘下に持つ仏PSAグループが経営統合に向けた交渉を行っている。 実現すれば、企業価値にして約500億ドル(約5兆円)の新会社が誕生する。AFP通信が報じた。 統合が実現した場合、新会社のCEOにはPSAのカルロス・タバレス最高経営責任者が、新会社の会長にはFCAのジョン・エルカン会長がそれぞれ就任する見込み。 両社の2018年の販売台数を合計すると870万台を超える。ドイツのフォルクスワーゲン、フランスのルノー・日産自動車・三菱自動車の3社連合、トヨタ自動車グループに次いで第4位となる。 ただし、交渉状況は流動的で、合意に至る保証はない模様。FCAとPSAは以前から統合を模索していたとも報じられている。 |