北朝鮮の金氏は、今年に入り3回も習氏と会談をもっている。なかなかの外交力を持っているといえる。中国のトップに会う段取りは大変なものであろうが、金正恩氏は実行している。
歳は36歳といわれているが、世界の指導者と堂々と会談できるということは、かなりの切れ者なのだと評価されているということなのだ。
新華社が報じる習氏の言葉は注目しておくべきである。米朝首脳会談で”原則的な共通認識に達し、前向きな成果を得た”と習氏が発言しているところだ。
9月には、ロシアのプーチン氏と会談が予定されている。
その前に日朝首脳会談が入ることになるだろうが、国際情勢は金正恩氏を軸に回りつつある。
南北朝鮮の統一、在韓米軍の撤退という事態が思ったより早く起こり得る局面になりつつあるとみておくべきであろうと思う。
習近平中共中央総書記(国家主席)は19日、金正恩朝鮮労働党委員長(国務委員会委員長)と北京で会談した。
両国首脳は現在の中朝関係の発展及び朝鮮半島情勢について率直で踏み込んだ意見交換をし、中朝関係をしっかりと維持し、揺るぎないものにし、発展させ、世界と地域の平和と安定及び繁栄と発展の維持に積極的な貢献をする考えで一致した。新華社が伝えた。
習総書記は「金正恩委員長とトランプ大統領がシンガポールで重要な会談を行い、朝鮮半島の非核化実現、恒久的な平和メカニズムの構築について原則的な共通認識に達し、前向きな成果を得たことを、われわれは喜ばしく思い、高く評価する。
金正恩委員長が再び訪中したことは、中朝両党・両国の戦略的意思疎通を非常に重視していることの表れであり、私はこれを高く評価する」と表明。
また、「3カ月足らずの間に、私と金正恩委員長は3回会談し、両党・両国関係発展の方向性を指し示し、中朝関係の発展に新たな章を開いた。
中国の党と政府は中朝友好協力関係を非常に重視している。
データ
中国 新華社 2018.6.20