年をとることによって自分の狭い意味での生物的とか情念的なものから解放されることだ。
以下引用
彫刻家 高田博厚がいうには
“1900年に生まれて、年をとることによって自分の狭い意味での生物的とか情念的 なものから解放された。
それが見えるようになった。”ということだが、これは重要 なことである。
引用終わり
たしかに生きていることは大事だし、それから基本的には生きている ことによって、自分の考え方というものの主体ができるわけだけれども、同時に そこから自由になるということがないと、本当の意味で生きられない。
こだわりとか捉われがなくなることだ。
年をとるということは、単に老化していくのではなく、自分の情念から解放されていく 過程にあると思うことであろう。
自由な発想をすること、すなわち、こだわりや, 執念と言うものから解脱していくということである。
解脱などと言う言葉を使うほどの ことでもないが、ひとつの観念というか、生き方の習慣と言うようなものから解きはなれて いくということなのであろう。
