イギリスはご存知のように、階級社会が残り、上流、中流、下流と3層に 分かれている社会である。
そして、その階級間では習慣、言葉使い、発音 なども微妙に違いがある社会構造であることにその特徴がある。
今回は移民の問題がEUからの離脱の最も大きいファクターとなった と伝えられている。
シリア難民などの問題もあるが、基本的にはEUに 加盟している国は自由にピザなしで移動できることになっている。
所得水準の低い国、社会保障が充実していない国の市民はイギリスに羨望する。
それゆえ、ブルガリヤ、ルーマニアなどの人は、月収5万円くらいしかない のであるが、イギリスは最低賃金でも25万円・月あるので、それらの国から 年間18万人もの人がイギリスを目指し移住してくる。
EUに加入しているとそれを拒むことができないのでイギリス市民の不満が 高まった結果がEUからの離脱である。
これらのEU内部からの移民が多くなる結果、市民生活が圧迫されてきた。 “病院、電車が混む、学校の教室が足りなくなる。
英語を話せない児童が多い ので授業が成り立たなくなる”といった問題である。
そして地方の自治体が移民があふれたため、その対応(住宅の準備など) に対するのに資金的にも耐えられなくなった。
人口増加で“不動産が高騰し、 家を買えなくなる”、といった、市民の目に見えるところで不便が顕在化した というところが最も大きな要因であろう。
国民に目の見える形で、不満がたまってきたというところが一番の問題であったようだ。