陸羽東線は、普通列車のみ。一日3本の直通列車以外は鳴子温泉駅で 乗り換えになる。
路線愛称が“奥の細道湯けむりライン“というように 沿線には6つの温泉場がある。
川渡温泉、鳴子御殿湯、鳴子温泉、中山温泉、 赤倉温泉、瀬見温泉と続き奥羽本線新庄駅に結ばれる。
古川駅で旧友と出会い一杯飲んで昔話をして、また汽車に乗り、鳴子温泉に 向かった。
旧友は古川で手広くお米の生産をしている。
この地区は昔から 水がよく、肥沃な”大崎耕土“と呼ばれ、おいしい米ができる。
農家直送で全国にお米を配送しているとのことであった。農地も3倍に拡大し 専業農家として成功している森川農園の経営者であった。
昔は古川市といったが、広域行政となり大崎市と名称を変更した 。小牛田町も併合された。
この大崎は、戦国時代は,清和源氏の流れをくむ斯波氏の一族であり 足利一門であった大崎氏の30万石の領地であった。
最後は大崎義隆であり 中新田城を主城としていた。
豊臣時代、小田原征伐の時、伊達政宗は参陣した が大崎氏、葛西氏(石巻市本拠)は出陣せず、秀吉により取り潰され、 伊達藩に組み込まれてしまったという歴史がある。
古川市から大崎市にかわり、 ようやく大崎という名前が戻ってきたというか地元の悲願がかなったという ところであろう。新幹線の古川駅はそのまま名前を残していた。
陸羽東線は,単線で田んぼの中をとことこと走るローカル線ではあるが、 十数年ぶりに乗ったらかなり早くなっていた。こちらが年取ったという ことかもしれない。笑
鳴子温泉では“源蔵の湯”という鳴子観光ホテルに泊まった。
硫黄泉のいい湯であったが、湯船にゆったりとつかり、 忘却の彼方に身を沈めた。